ジェルが髪に与える影響について|適切な量やつけ方、洗い方を知って髪へのダメージを抑えよう

フォーマルな場面や、大人っぽく艶っぽく見せたいときなど、ジェルによるヘアセットはとても効果的です。また最近では、ジェルでのセットを日常的におこなう方も増えてきています。ジェルの正しい使い方や使用後のアフターケアを行うことで髪へのダメージを抑える方法について解説をしていきます。

Hidada
久田 篤 監修
発毛診断士

目次

  1. 01ジェルが髪に与える影響
  2. 02ジェルの量やつけ方、正しいスタイリング
  3. 03ジェル使用時の注意点、アフターケアの方法
  4. 04 髪に優しいおすすめのジェル、汗で流れても大丈夫なオーガニックジェル
  5. 05 まとめ

ジェルが髪に与える影響

ジェルの特性や含まれる成分が髪に与える影響について

まずは、ジェルそのものの特性や含まれる成分について解説していきます。ジェルはその名の通り水と樹脂を練り合わせた水溶性のジェル状の整髪料ですが、特徴としては乾くまでに髪同士を強力に粘着するため崩れにくく、キープ力が高く、濡れたような艶が出ます。
毛束感を出したいときや流れをつけたり、しっかりと髪を立ち上げたいときにも効果的です。

界面活性剤が髪に悪影響を及ぼす原因となることも

ジェルの成分としてジェルには界面活性剤というものが含まれている場合が多いです。
この界面活性剤は髪を滑らかにしたり、柔軟性を持たせる働きがある一方で、髪の毛を作るタンパク質を奪うなど、フケや痒み、乾燥や肌荒れの原因となる場合もあり、頭皮に負担がかかり薄毛の原因となることもあります。

乾燥や毛穴のつまりなどに注意

整髪料による地肌へのダメージ、薄毛などの原因として特に気を付けたいのは乾燥や毛穴の詰まりです。
ジェルなどの整髪料には油分やコーティング成分が含まれているため、これらが毛穴に入り込んでしまうと頭皮の毛穴が詰まり、呼吸することができずに炎症を起こしてしまうなど、健康な状態を保てずに髪の成長を妨げてしまいます。
また、整髪料の粘着力によって、空気中のごみやほこりなどの不純物が付着しやすくなって毛穴の詰まりの原因となる場合もあります。

ジェルの量やつけ方、正しいスタイリング

次にジェルの正しいセット法について解説します。正しいセットをすることにより、ジェルを必要以上に使用せずに済みます。ジェルをつけすぎないことは髪や頭皮への負担を抑えることにもつながります。

ジェルをつける前に差が出るベース作り

ジェルは整髪力が高いため、ただ手に取って塗れば思い通りのヘアスタイルにセットできると思っている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、ジェルなどの整髪料は塗る前の髪型をキープするためのものです。
そのため、塗る前のヘアスタイルがしっかりできていないとあまり効果を発揮できず、無理やりセットしてもすぐに形が崩れることになります。
シャンプー後などの濡れた状態からタオルドライをして、その後ドライヤーでしっかりと髪の根元を立ち上げてベースとなるヘアスタイルを作ってからセットしましょう。

ジェルの適量は?

ジェルの量については髪の量やジェルの種類によっても変わってきますが、目安としてはベリーショートの場合、中指の第一関節くらいがおおよその量です。自身のヘアスタイルや使用しているジェルでのベストな量を見つけましょう。

しっかりと全体的に揉みこむ

ジェルを手に取った後は手のひらにまんべんなく伸ばしてください。
その後、いよいよ髪につけていきますが、まずは毛先にムラなくつけていきます。そして髪全体にしっかりと揉みこむようにつけていきます。しっかりと揉みこむことによって、ベタっとした感じがなくなります。あとはセットしたい形に整えて完成です。

ジェル使用時の注意点、アフターケアの方法

前の項目に記載しましたがジェルを使用した際、しっかりとしたアフターケアを行わないとその成分や毛穴の詰まりなどにより髪へのダメージも大きくなってしまいます。
ここからはジェルを使用する際に注意したいことや、つけた後の落とし方について解説します。

ジェルを使う際に気を付けたいこと

ジェルを使用した際に注意したいこととしては以下の3つのポイントが挙げられます。

なるべく長時間つけたままにしない

使用する際は必要以上に長時間つけたままにすることは避けましょう。
頭皮の呼吸を妨げないように仕事や遊びなどの後、帰宅して疲れていてもジェルをつけたまま寝るようなことがないようにして、しっかり落としてケアするようにしましょう。

つけすぎないように注意する

量をつけすぎるとベタっとしてセットの仕上がりも良くありません。さらに、必要以上の粘着力を持つため、ごみやほこりも吸着してしまいます。
また、多すぎるジェルが頭皮へ付着して髪や頭皮へのダメージとなることも考えられるため、適量を把握して使用しましょう。

地肌につかないようにセットする

ジェルを使用する際には髪全体にまんべんなく塗るようにして、しっかり揉みこむようにしてセットするとお伝えしましたが、ジェルを揉みこむのはあくまでも髪に揉みこむようにして使用するということなので地肌について毛穴が詰まるといったことがないように頭皮に直接触れないように注意してセットしましょう。

ジェルの落とし方

次はジェルで髪をセットした後の落とし方についてです。

まずはお湯でしっかり落とす

まずはお湯で予洗いしましょう。ちょっとしたことですが、このお湯で予洗いするだけでもある程度、髪についたごみやほこり、ジェルなどの整髪料も落とすことができます。
この段階でしっかりジェルや汚れを落とすことで、その後のシャンプーが、より効果的になってきます。

一度だけでなく二度シャンプーで洗う

シャンプーですが、ジェルなどの整髪料を付けた際は1度ではなかなか落ちきらないため2回シャンプーすることをおすすめします。ゆっくり、しっかり泡立てて、指の腹で頭皮も洗うようにシャンプーしてください。
またその後すすぐ際もシャンプー剤が残って頭皮への負担とならないようにしっかりすすぎきるようにしましょう。リンスやコンディショナーも同様にすすぎ残しがないようにしましょう。

蒸しタオルを巻く

シャンプー前に髪に蒸しタオルを巻くなどすることも油分やフケが浮き出して汚れが落ちやすくなり、効果的です。

髪に優しいおすすめのジェル、汗で流れても大丈夫なオーガニックジェル

ジェルは水溶性のため、汗や雨などの水分で流れやすい性質も持っています。ジェルが水分により流れてしまうことにより、頭皮の毛穴に流れ込んでしまいジェルの化学成分によって髪に悪影響を及ぼす場合もあります。
そうした髪へのダメージを避けるためには界面活性剤や化学成分フリーのオーガニックジェルを使用するという選択もあります。

まとめ

ジェルはウエット感やキープ力などの特性から様々なシーンでのセットに有効ですが、一方で髪や頭皮へ大きなダメージを与えることとなってしまう場合もあります。
ジェルをよりダメージを少なく、効果的に使うため、正しい方法でセットして、セットの必要がなくなったら、すぐにシャンプーで落とすなどアフターケアまでしっかりと行いましょう。
Hidada
久田 篤
発毛診断士

プロフィール

日本臨床医学発毛協会認定の発毛診断士。自身も薄毛で悩んだ経験から育毛業界に参入、育毛剤やシャンプーの研究開発に携わる。また、育毛開発プロデューサーとして薄毛に悩む顧客に対し、多くの発毛成果を上げ様々なニュースサイトで取り上げられる。美容室コンサルタント、育毛コンサルタントという顔もあり、過去の発毛実績を基に『最後に読む育毛の本』を出版。久田篤のブログ:髪フサフサ.com(http://husa-husa1ban.com/