【パサパサ髪に悩む男性へ】その原因とワックスやシャンプーによる対策とは

髪がパサパサで艶がなく若々しさや爽やかさを失ってしまった、髪が全体的にダメージを受けてしまっている、そんな髪の悩みを持つ方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?
髪はその人の印象を決める大きなポイントになります。なぜ髪はダメージを受け、艶やハリを失ってパサパサとしてしまうのでしょうか?
綺麗で艶のある、美しく若々しい髪を手に入れる為に、今回はそんな髪がパサパサになってしまう原因と対策、ケアの仕方について解説します。

Hidada
久田 篤 監修
発毛診断士

目次

  1. 01パサパサした髪とはどのような状態?
  2. 02バサバサした髪の質を改善してツヤ感を出すためには?
  3. 03ダメージから髪や頭皮を守って艶のある髪を育てよう

パサパサした髪とはどのような状態?

そもそも髪がパサパサしている状態とはどういった状態なのでしょうか?
まずは、ダメージを受けた状態の髪について、髪の乾燥が起こす問題、その原因について解説します。

髪はどのようにしてできている?

髪の艶やハリはどのようにして決まるのでしょうか?
この艶やハリの正体を知るためには、まず、髪の構造について知る必要があります。
髪は大きく分けて根っこの部分である毛根と頭皮の外に出ている毛幹の部分に分けることができます。この毛幹という部分は細胞が死んで角質化した組織で一度傷つくと元には戻りません。
またこの毛幹部分は三層構造になっています。中心にハチの巣状の毛髄質があり空気を通す穴が開いていて直射日光の熱などから頭を守っています。更にその外側には毛皮質があります。
この毛皮質は髪の色を決めるメラニンが含まれており、髪のしなやかさやコシが出るのはこの毛皮質の役割によるものだと言われています。
そして、一番外側に毛小皮というものがありますが、これは俗にキューティクルと呼ばれる部分です。このキューティクルはウロコ状に髪の外側を硬い物質で守っています。

髪のパサつきや艶がない髪の正体

髪がパサついてゴワつく、艶がない、髪がそんな状態になるのはなぜでしょうか?
髪がパサついている状態は髪内部の水分量で決まると思われていますが実は髪の水分量と髪のパサつきはあまり関係がありません。
この髪のパサつきや艶のなさの原因はキューティクルが痛んでしまったこと、カラーリングやパーマなどの影響で髪の内部の構造が痛んでしまい、空洞ができてしまうことが原因だと言われています。
キューティクルは髪の一番外側で滑らかさや光の反射、髪の光沢、艶など見え方に関係しています。
さらに、このキューティクルはウロコ状になっていると説明しましたが傷んでしまうとめくれあがってしまいます。キューティクルがめくれ上がった状態では髪の表面が乱れて、髪一本一本が不揃いな状態となってしまいます。この状態が髪がパサついていると感じる状態です。

パサパサした髪は切れ毛が多くなかなかまとまらない

パサパサした髪はどのようになってしまうのでしょうか?
先ほどパサパサした髪はダメージを受け、キューティクルがめくれ上がった状態だと説明しました。
通常、健康な髪は髪の内部の三層それぞれが、しっかりとした状態で役割を果たすことで、髪を外からの刺激やダメージから守っていますが、パサパサした髪はキューティクルがめくれ上がり剥がれたり、髪内部の組織も空洞ができるなど外からの刺激やダメージから髪を守ることができないとても弱い髪になっています。
そのため髪の途中で千切れる切れ毛などが起こってしまいます。さらに、キューティクルが不揃いになるために、表面の滑らかさが失われているため、なかなかまとまりにくく、ごわごわしてセットしにくい、セットしてもしっかりとスタイリングできない髪になってしまいます。

放っておくと薄毛や細い髪の原因にも…

このダメージを受けやすいままの状態では髪がどんどん弱っていってしまいます。
切れ毛やまとまりにくさだけでなく、弱った髪は細くなっていき、抜けやすくなり、髪の成長にとって重要な毛根部分の頭皮環境を守ることも出来なくなっていってしまいます。そのため薄毛の要因となることも考えられます。
薄毛や抜け毛を防ぐためにもしっかりとケアして健康な髪を育てて、維持する必要があります。

バサバサした髪の質を改善してツヤ感を出すためには?

パサパサした髪はどういった髪のことか、どのような問題を引き起こすこととなるのか髪の構造から説明してきました。
では、そんなパサパサした髪にならないためにはどのようなケアをすればよいのでしょうか?
ここからは、パサパサした髪になることを防ぐ対策、ケアの仕方について解説していきます。

正しい方法でシャンプーをする、ワックス後は特に注意が必要

髪の内部や表面を健康な状態に保つためにはシャンプーやトリートメントでのケアは欠かせません。
特にワックスやジェルなどのスタイリング剤を使ってセットした際には髪や毛根部分にスタイリング剤が残らないように注意が必要です。
では正しいシャンプーやトリートメントはどのようにすればよいのでしょうか?
毎日シャンプーをする人は多いでしょうが、正しくできている人はどのぐらいいるのでしょうか?

正しいシャンプーとトリートメントの仕方について解説していきます。まず、いきなりシャンプーをする前にしっかりとお湯で汚れを落としましょう。このお湯で洗う際にある程度の汚れやスタイリング剤は落ちていきます。
効果的にシャンプーをするためにもまずは下洗いしてシャンプーをしましょう。次にシャンプーをつけて洗っていきますが手に取ったシャンプーは一度少し水をつけて手で泡立ててから髪につけていきましょう。
これは泡立てる際に髪同士の過剰な摩擦によるダメージを防ぐためです。
さらに、髪を洗う際は髪の毛をゴシゴシと洗うのではなく頭皮の汚れを落とすことを意識して優しく指の腹で洗っていきましょう。頭皮の血行を良くするようにマッサージするようにしてシャンプーするとよいでしょう。
スタイリング剤を付けた際は一度だけでなく二度洗ってしっかりとスタイリング剤を落とすようにしましょう。最後に髪をすすいで洗い流す際はシャンプー剤が残らないようにしっかりとすすぎきることにも注意しましょう。

トリートメントをする

シャンプーできれいに汚れを落とした後はトリートメントでケアしていきます。傷んで開いてしまったキューティクルを覆ってケアするようなトリートメント剤を使用しましょう。トリートメントは髪の毛を補修するためのものです。そのためトリートメントをつける際はなるべく頭皮につかないように注意して髪の毛に、主にダメージが出やすい毛先を中心にしっかりとつけていきましょう。
つけた後に湯船につかり5分~10分ほど時間を置いてから洗い流す、シャワーキャップをかぶってトリートメントをより浸透しやすくするなど工夫して使用するのとよいでしょう。

自然乾燥は絶対にしない、しっかり髪を乾かす

シャンプーをした後はしっかりとタオルやドライヤーで乾かすようにしましょう。シャンプーをして濡れたままの髪はキューティクルが開いた状態になっています。そのまま自然乾燥させるとキューティクルは閉じることなく開いたままの状態で乾いてしまいます。キューティクルが開いたままの状態では髪はダメージを受けやすくなってきます。
また、乾かさずに髪が絡まったまま乾燥してしまうと髪同士がこすれることによってダメージを受けます。シャンプー後は、まず、タオルでしっかると水分を取りドライヤーによって短時間で乾燥させれるような状態にして、ドライヤーでドライするようにしましょう。ドライヤーでドライする際は乾きやすい髪の毛や毛先ではなく、乾きにくい頭皮をしっかり乾かすようにして当てるようにしましょう。
さらに、ウロコ状のキューティクルに沿って風を当てること、熱を与え過ぎないように一か所に集中して当てないようにするようにしましょう。またキューティクルは冷たいと閉まる性質を持っています。そのため乾いた後は最後に冷風で覚ますようにするとよいでしょう。ドライヤーで乾かした後はヘアローションや洗い流さないタイプのトリートメントなどでケアするのもよいでしょう。

パーマやカラー、ブリーチなど髪を痛めつけすぎない

パーマやカラー、ブリーチは髪を傷めてしまいます。パーマやカラー、ブリーチはキューティクルを傷めてカールさせたり、髪内部から色を抜く、色を入れ込んでいくことで変化をつけています。その為、髪が傷んだり、細くなったり、切れ毛を起こしてしまい易くなります。
また刺激の強いパーマ剤やカラー剤、ブリーチ剤は頭皮についた際、頭皮そのものも痛めてしまう場合もあります。
パーマやカラー、ブリーチによって髪が痛んでいると感じている人は極力、そのようなパーマ剤やカラー剤、ブリーチ剤を用いたヘアアレンジの回数を減らすようにしたり、刺激の弱い薬液やトリートメント効果重視の薬液を選ぶようにしましょう。

直接紫外線にさらさない

紫外線は頭皮へダメージを与える原因の一つです。紫外線は頭皮に活性酸素を発生させ、皮脂を変性させることでダメージを与えます。
頭皮は、顔以上に紫外線の影響を受けやすいと言われています。その為、直射日光や紫外線を受けやすい場所へ行く際は帽子をかぶる、日傘をさすなどの工夫が必要です。
しかし、帽子の被り過ぎは頭皮が蒸れて毛穴を詰まらせることによって、頭皮の環境を悪化させてしまうことも考えられるので紫外線の影響を受けないときは被りっぱなしでなく、帽子を脱いで通気をよくする、蒸れないようにする工夫も必要です。

しっかりと栄養を補給して髪質を改善、体の内側からケアする

髪をパサパサになることを防ぎ、健康な状態に保つためには髪にとって必要な十分な栄養を摂ることが大事です。
髪は主にタンパク質でできています。そのタンパク質は数種類のアミノ酸によって構成されています。
その中でも特に重要な役割をになっているのがシスチンというアミノ酸です。このシスチンは肉、魚、チーズ、卵などに多く含まれています。
また、タンパク質の合成に必要な亜鉛、髪の艶や新陳代謝、血行を良くするなどの効果を持つビタミン、ミネラルも必要です。海草や緑黄色野菜を摂ることによって補えます。
偏った食生活をせずにバランスよく栄養を摂ることがポイントです。
一方、頭皮環境を悪化させる恐れのある脂肪分や塩分、香辛料、カフェインを含む飲み物などの摂りすぎは悪影響です。

髪によくない生活習慣を変える

様々な髪によくない影響を与える生活習慣があります。髪の健康を保ちダメージの少ない髪にするためには、その生活習慣を改善する必要もあります。
まず、喫煙はニコチンが血管を収縮させ血行を悪くするため、髪の発育に関係する頭皮の血行に悪影響を与え、頭皮に栄養が行き渡りにくくなってしまいます。また、髪の発育に必要なビタミンやミネラルを消費してしまいます。
栄養を摂ることが大事だと説明しましたが、過度な飲酒、暴飲暴食や、脂質の摂り過ぎにも注意が必要です。これらは頭皮環境に悪影響を及ぼし、頭皮の毛穴のつまりなどによって健康な髪の発育を妨げます。食事による栄養素の補給はバランスよく、適度に摂取するようにしましょう。
また、炭水化物や肉類を断つなど過度な食事制限を伴う、無理なダイエットも髪に必要な十分な栄養を摂ることができずに悪影響です。
ストレスを溜めないにすることも重要です。ストレスは自律神経の働きを乱し、血管を収縮させてしまい、頭皮の健康によくありません。そのため、ストレスを溜め過ぎないような生活をすること、趣味などでストレスを発散することが大事です。
運動不足も血行不良につながります。適度な運動で血行をよくしましょう。適度な運動はストレス発散にもなります。

ダメージから髪や頭皮を守って艶のある髪を育てよう

髪は日々生活する中で紫外線などの外部からのダメージや、その人自身の頭皮環境によるもの、生活習慣などによって様々なダメージを受けています。そうしたダメージにも負けることなく、健康な状態を保ち、パサパサせずに綺麗で艶のある髪になるためには、無駄なダメージを受けないようにすること、ダメージを受けてもしっかりとケアすることが重要です。髪はその人の印象を大きく左右します。
自身の生活の中で髪にダメージを与えてしまっている習慣はありませんか?
もしあるようであれば、そのダメージから髪を守り、生活習慣を改善するようにしましょう。
Hidada
久田 篤
発毛診断士

プロフィール

日本臨床医学発毛協会認定の発毛診断士。自身も薄毛で悩んだ経験から育毛業界に参入、育毛剤やシャンプーの研究開発に携わる。また、育毛開発プロデューサーとして薄毛に悩む顧客に対し、多くの発毛成果を上げ様々なニュースサイトで取り上げられる。美容室コンサルタント、育毛コンサルタントという顔もあり、過去の発毛実績を基に『最後に読む育毛の本』を出版。久田篤のブログ:髪フサフサ.com(http://husa-husa1ban.com/