髪にボリュームが出ない原因
まずは、髪にボリュームがなくなってきた、その原因について解説していきます。抜け毛や薄毛、毛量が少ない
髪にボリュームがなくなってきた原因として抜け毛や薄毛によって量自体が少なくなってきたことが考えられます。人の髪は約10万本あり、約4~6年周期で生え変わります。しかし、その周期の中で様々な原因により寿命を全うできないまま、抜け落ちる髪が多い場合、薄毛となってしまいます。
健康的な男性において1日に抜ける髪の量は70~100本と言われています。150本以上抜けている状態はかなり要注意と言えます。頭頂部からつむじ全体にかけてボリュームがなくなってきた、セットが決まらないと感じた際は脱毛が多くないか、薄毛の部分はないかしっかりとチェックしてみて原因を探して対策をしましょう。
ハリやコシがなく髪の毛が細い
髪の毛の量によるものではなく、細さやハリやコシがないなど髪の質によってボリュームがでない場合もあります。髪のハリやコシの正体
髪のハリやコシがある状態とはいったいどういったものでしょうか?髪のハリやコシがある状態とは様々な要因が関係してきますが、髪の表面を覆うキューティクルがしっかり整っていて厚みがあり、髪が健康な状態のことと言えるでしょう。
髪の硬さはキューティクルの厚みが関係しています。キューティクルの厚みは遺伝的な要因も大きく、生まれつき髪が細く柔らかい猫っ毛の人もいますが、正しいヘアケアを行いダメージの進行を防ぎキューティクルを守ることによって髪のハリやコシを保つようにしましょう。
髪のボリュームの出し方、すぐに取り組める対策とは?
正しいヘアケアによってボリュームアップ
髪をボリュームアップする、ボリュームを保つためには正しいヘアケアをして頭皮や毛髪を健康な状態に保つことが不可欠です。まずは正しいシャンプーとトリートメントを行いケアすることが重要
洗浄力が強すぎるシャンプーを使ったり、必要以上に何度もゴシゴシと強く洗ったり、誤ったやり方でのシャンプーは逆に薄毛や抜け毛を進行させてしまう場合があります。洗浄力が強すぎずに適度な保湿効果があるシャンプーを使う、シャンプーの前に十分にお湯ですすいで汚れを落とす、力を入れ過ぎずにマッサージするようにシャンプーをする、シャンプーを残さないようにしっかりとすすぐことなどを意識して、シャンプーを行いましょう。
また、トリートメントによるケアも効果的です。湯船につかる前にトリートメントをして、トリートメントの有効成分が良く浸透するようにシャワーキャップをかぶり、5~10分湯船につかってから洗い流すなどすると、より効果的です。
トリートメントは適量を手に取り、残ってしまったトリートメントによって頭皮トラブルが起きるのを防ぐために、ダメージが多い毛先を中心にケアするようにして、頭皮につかないように注意しましょう。
しっかりとボリュームを出すセットの仕方
髪にボリュームが出ない原因とヘアケアについて解説してきましたが、次はスタイリングの仕方についてです。ボリュームがない髪でもしっかりとセットできるような方法とはどういった方法でしょうか?スタイリング剤をつける前からしっかりと髪を立ち上げる
スタイリング剤をつける前に注意したいのは、ドライするときからしっかりと髪を立ち上げてある程度形を作ってしまうことです。しっかりと髪が起き上がるように、髪の内側に空気を入れるようにして、根元からしっかりとブローして下さい。この事前にしっかりとベースができていない状態でスタイリング剤の力で髪を立てようとするとスタイリング剤をつけ過ぎてしまい、スタイリング剤自体の重さで余計に髪が起き上がることなく、ベチャっとしてしまいます。
ボリュームがしっかりと出るスタイリング剤選び
スタイリング剤にも気を付けていきたいところです。前項でスタイリング剤自体の重さによって髪が寝てしまうと解説しましたが、このことからジェルやムース、ワックスなどをつける際は、つけすぎないように気をつけなければいけません。また軽いスプレータイプでしっかりと固定するのもおすすめです。生活習慣から見直して髪をボリュームアップ
薄毛やボリュームが気になる場合、根本から解決する必要があります。そのためにはヘアケアやスタイリングだけでなく、髪にダメージを与える生活習慣から見直す必要があります。下記に髪によくない生活習慣を解説していきますので、思い当たる生活をしている方は、是非その習慣を見直してみることをおすすめします。
食生活を改善する、無理なダイエットをしない
まずは食生活です。髪に必要な栄養不足や、脂っぽい食事の摂りすぎによる頭皮の過剰な皮脂分泌に注意しなければいけません。髪に関わる栄養素としては髪の原材料となるたんぱく質、たんぱく質の合成に不可欠な亜鉛、髪の艶やエネルギー代謝、血行を良くするなどの作用があるビタミンなどがあります。また、無理なダイエットによる極端な食事制限などによって栄養が偏ったり、不足すると髪にとっては悪影響となります。
睡眠不足や喫煙
髪を構成するケラチンというたんぱく質は、成長ホルモンの影響を受けやすいと言われています。この成長ホルモンの分泌に睡眠は欠かせません。特に成長ホルモンの分泌に良いとされる夜の10時から深夜2時の間はしっかり睡眠をとるようにすると良いでしょう。喫煙も髪にとってはよくありません。喫煙することによって体内の血行が悪くなり、頭皮に充分な栄養を与えるのを妨げる影響があります。
適度な運動をする、ストレスを溜めない
ホルモンの分泌や血行に影響を与える副交感神経は髪の成長にも影響を与えていると言われていますが、ストレスはその副交感神経に悪影響を与えます。そのため髪の成長にはストレスを溜めないようにすることも重要です。また、適度な運動をすることも体を温め、血行が良くなり、髪の成長に効果的です。髪に悪影響を与えるストレスの解消にもつながります。
ボリュームを出すテクニックだけではなく、生活習慣改善など根本から改善しよう
今回薄毛や髪質によって髪のボリュームに悩む方の原因や対処法について解説してきました。スタイリングの仕方についても解説しましたが、やはり大事になってくるのは原因が何なのかを探し、根本からしっかり対処することでしょう。最近髪のボリュームや薄毛が気になる方は何か原因となることはないか考えてみましょう。