【髪が薄い方におすすめの髪型】髪型が決まらない悩みを解決しよう

髪の毛というのは、その人の印象を決める上で重要な役割を持っていることは、誰しもが理解していることでしょう。それだけに髪が薄くなってしまったことで髪型が上手くセットできなくなってしまった、薄いことをどうにかして隠したい、という悩みを抱えてしまう人も少なくありません。
そこで今回は髪が薄いことに悩んでいる人のために、おすすめの髪型と薄毛を改善するためにできる対策法を紹介していきますので、参考にしてください。

Hidada
久田 篤 監修
発毛診断士

目次

  1. 01髪が薄いのは原因がある
  2. 02薄毛が進行しているかチェックしよう
  3. 03髪が薄い人におすすめの髪型とは
  4. 04薄毛を改善するためにできる対策
  5. 05育毛対策をする際の落とし穴
  6. 06まとめ

髪が薄いのは原因がある

髪が薄くなってしまう原因の一つに、年齢を重ねることによる加齢現象があります。
しかし、現在では20代や30代といった若さで髪が薄くなってしまうこともあるため、一概に年齢のせいというわけではありません。
では、髪が薄くなってしまう原因というのはどういったものがあるのでしょうか。

髪の毛に栄養が不足している

髪の毛を構成しているのはケラチンと呼ばれるタンパク質で、9割以上を占めているのが特徴です。このケラチンを合成するためには18種類のアミノ酸が必要で、このアミノ酸の補給は、主に食事から摂取します。
そのため、栄養のことを気にせず自分の好きなものばかり食べていたり、レトルト食品やインスタント食品といったものがメインの食事になっていたりすると、髪の毛の合成に必要な栄養素がバランス良く補給できなくなってしまうのです。
栄養不足が続いてしまうと、限りある栄養素の中で髪の毛の合成をしていきますので、次第に髪の毛の成長の妨げとなってしまい、徐々に痩せ細った髪の毛が作られて髪が薄い状態になってしまいます。
また、髪の毛が細くなっている状態は抜け毛の量の増加にもつながってしまうため、髪が細くなって薄く見えてしまうだけではなく、頭皮に生えている髪の毛が少なくなることによって薄くなってしまう、という事態になるのです。

睡眠が足りていない

日本人というのは仕事をする時間が多く、多忙を極めている人が世界に比べると多いと言われています。そのため、プライベートにあてる時間も短くなってしまうことで、止む無く睡眠時間を削ってしまっている方も多いでしょう。
しかし、睡眠というのは身体のメンテナンスをする時間と考えても良いくらい重要で、睡眠不足が続いてしまうと免疫力の低下や薄毛の原因にもなってしまいます。睡眠中に分泌される成長ホルモンと呼ばれるホルモンは、各細胞の代謝の活性化に作用するのですが、髪の毛の元となる毛母細胞や毛乳頭細胞の働きにも関与します。
そこで、睡眠不足が続くことによって成長ホルモンを上手く分泌することができなくなってしまい、髪の毛の成長の妨げとなってしまうことも髪の薄さの原因の一つです。

頭皮の血行不良

頭部というのは心臓から一番重力に逆らって血液を送り出すということもあり、血行不良になりやすい部位として知られています。それに加えて、1日中座りっぱなしの仕事が中心の生活をしている方や、日頃運動する習慣が無い人は血行不良になりがちな人と言って良いでしょう。
血液というのは赤血球や白血球以外にも各細胞へと送り届ける栄養素も含まれています。
この血液の中に含まれる栄養素によって髪の毛を作り出しますので、血行不良になるということは、髪の毛を作る栄養素が上手く届かず栄養不足になりやすい状態ということになるのです。
また、座りっ放しの仕事や生活をしていると首や肩が凝ってしまうことも多いですが、このコリによって血行不良を加速してしまうことにもつながります。

ストレス

仕事環境や友人関係、家庭環境等、様々な環境に身を置いていることになるため、人というのは様々な要因によってストレスを受けてしまうことが多いです。ストレスを感じると血管が収縮してしまい血行不良になりやすくなってしまうことや、身体に支障をきたし、栄養を必要以上に消費してしまうことにもつながってしまいます。
例をあげると、ストレスにより胃酸が増えてしまうことで胃の痛みや吐き気が出現する胃潰瘍という症状があります。胃潰瘍は、放置すると胃に穴が開いてしまうといった重篤な症状に発展する可能性もあります。
ストレスによって胃潰瘍になってしまうと、身体は生命の危機がある部分へ栄養素を優先的に運ぶ性質があるため、髪の毛に送るよりも胃の修復に栄養素を運んでしまうようになります。
胃潰瘍になっていない状態と比べると、胃潰瘍になってしまった方が髪の毛の成長に必要な栄養素が上手く頭皮へと届きにくい状態になりがちであるということがわかるはずです。

ストレスと薄毛の関係について詳しくは「ストレス解消により薄毛は改善されるのか|ストレスと薄毛の関連性を医学的根拠に基づいて解説」をご参照ください。

頭皮が不衛生な状態でいることが多い

仕事で疲れてしまう、あるいは飲み会が楽しくてついつい二次会や三次会にも出席してしまうなどの理由で、その日の終わりに髪を洗わない人も多いのではないでしょうか。
こうした行為は、頭皮が不衛生な状態で放置することになるため、炎症を起こしやすくしてしまう元になってしまいます。
1日生活をしていると、頭皮には皮脂や汗、ほこりなどの汚れが付着してしまいます。
この状態のまま就寝してしまうことで、頭皮に存在する皮膚常在菌が汚れをエサに増殖して頭皮環境を悪い方向へと導いてしまうのです。皮膚常在菌は普段は頭皮環境の保全に務めていますが、大量に殖えてしまうことで炎症を起こすため注意しなければなりません。
頭皮が不衛生な状態でいることが多いという人は、頭皮が炎症を起こしやすい生活をしていることと同じで、そこから薄毛を招いてしまっている可能性は低くはないでしょう。

AGA

男性型脱毛症の略称で知られるAGAは、今ではCMや電車のつり革広告にも載るように有名になりました。AGAになってしまう主な理由として、男性ホルモンであるDHT(ジヒドロテストステロン)の影響によって抜け毛が起こってしまうということがわかっています。
DHTというのは男性ホルモンのテストステロンと5-αリダクターゼと呼ばれる酵素が結合することによって生成されるのですが、このDHTは頭皮において成長途中である髪の毛でも関係なく脱毛を引き起こしてしまいます。
そうすることで抜け毛の量が増加し、新しく髪の毛が生えてくる量よりも抜ける量が勝ってしまうために薄毛が進行してしまうことになるのです。また、20代や30代の男性でなってしまう薄毛は、AGAによって起こる割合が多いということもわかっており、AGA対策のためにどのようなことをすればいいのかについて今後益々注目される傾向にあります。

AGAについて詳しくは「【AGA(男性型脱毛症)とは】抜け毛や薄毛の主な原因であるAGAを知って薄毛対策を始めよう」をご参照ください。

薄毛が進行しているかチェックしよう

自分の髪が薄くなってしまったのかそうでないのか判断するためには、自分の髪の毛や抜けた毛のチェックをすることで判断することができます。チェックする項目として以下の項目を挙げることができますので、自分自身の髪が薄くなっているのか確信するためにもぜひチェックしてみましょう。

抜け毛の本数が増えていないか

抜け毛の本数が多くなってきた気がすると一旦不安になると、正常に抜けている髪の毛に関しても薄毛が進行してしまっているのではないかと心配になってしまいます。しかし、1日50本~100本前後の抜け毛というのは自然脱毛と呼ばれ、薄毛には関係が無いものとして考えて良いでしょう。
しかし、明らかにこれ以上の本数の髪の毛が抜けてしまうということであれば注意が必要です。抜け毛の確認する場所として適しているのはお風呂場にある排水溝や、寝室の枕などを確認してみると良いでしょう。

抜け毛の本数について詳しくは「【1日の平均抜け毛本数を知っていますか】男女による違いから、枕に付く本数やシャンプー時の抜け毛について解説」をご参照ください。

抜け毛が細く短いものが多くなっていないか

抜けた毛の本数をチェックする必要もありますが、抜けた毛の状態を見ることでも薄毛が進行しているかどうか判断することができます。抜けた毛が自分の生えている髪の毛に比べて細く短いものが多くはないかという部分に着目してみましょう。
本来髪の毛というのは成長を経て脱毛しますので、生えている髪の毛の長さや太さほどの抜け毛になるのが普通です。しかし、何らかの原因によって正常に成長できなかった髪の毛というのは細く短いものが多くなりますのでチェックしてみましょう。

生えている髪の毛は細くなってきていないか

抜けた毛と生えている毛を比べることも重要ですが、過去の自分と比べるのも必要なことです。最近生えている髪の毛が以前よりも細くなってきているのであれば、薄毛が進行してしまっている可能性があります。
髪質が元々細いということであれば問題ありませんが、明らかに太さが変わってきているのであれば、髪の毛が上手く成長していないために細くなっていると考えて良いでしょう。

髪が濡れると頭皮が目立つ

髪の毛が細い、あるいは生えている髪の毛が少なくなってしまうと髪が濡れた場合に地肌が見えてしまうこともあります。そのため、入浴の際、髪が濡れた状態で鏡を見たときに頭皮が目立つようになったということであれば注意が必要です。

頭皮がかゆい・フケが多くなってきた

最近頭皮がかゆいことが多い、あるいはフケが多くなってきたということも薄毛が進行してしまうサインと考えて良いでしょう。頭皮が炎症を起こしてかゆみを生じさせていたり、乾燥によってフケやかゆみを引き起こしてしまったりといった頭皮の環境が悪化してしまっていると、抜け毛を引き起こす元になってしまいます。

抜け毛の対策について詳しくは「【気になる抜け毛の正しい対策法】男性や女性に特有の抜け毛とその対策~シャンプー・サプリメント・食べ物による対策法の医学的根拠を解説します」をご参照ください。

髪が薄い人におすすめの髪型とは

髪が薄くなってしまった場合、改善するまでは薄いことが目立たない髪型をしたいと考える人が大半でしょう。しかし、どのような髪型が良いのか悩んでしまう人も多いかと思います。
そこで、髪が薄い人におすすめの髪型をいくつか紹介していきますので、自分の髪質や薄い状態に合うような髪型を探してみてください。

長髪よりも短髪にする方がおすすめ

髪が薄いことをカバーするために薄くない部分の髪を長くしてしまうことをしがちですが、それでは髪が薄い部分と長い部分がより明確になってしまうためおすすめできません。
そのため、長髪にするよりもあえて短髪にして薄い部分を目立たなくさせるという考え方にシフトさせていきましょう。

ソフトモヒカン

ソフトモヒカンはトップの髪を長めに残し、サイドや後頭部は刈り上げることによってシルエットをひし形にするのが特徴です。
前髪や頭頂部が薄い場合、サイドを短くすることで薄い部分が目立たなくなるというメリットがあります。
ソフトモヒカン
画像提供:九もん Hair Studio

ベリーショート

髪全体を短くすることで薄い部分とのギャップを少なくすることができるのがベリーショートの特徴です。
また、髪が短くなることで清潔感を与えることもでき、ビジネスシーンで用いられることの多い髪型となっています。
ベリーショート
画像提供:luxury salon wish

パーマ

髪に流れを作ることで薄い部分を髪全体がカバーすることができるのがパーマの持ち味です。
パーマのかけ方やどれだけ強くかけるのかによって多彩なバリエーションを楽しむことができるので、様々なヘアスタイルにアレンジとしてパーマを加えられることもよくあります。
ただ、やはり薄い部分を目立たなくさせるためには短髪にパーマをかけたほうが良いでしょう。
パーマ
画像提供:Hair Healing Wish本店

オールバック

髪の毛全体を後ろに流すオールバックは、薄い部分を目立たなくさせる髪型の一つに入ります。また、ビジネスシーンで最近流行っているアレンジとして、オールバックにした髪を七三分けにするという方法です。
オールバックのワイルドさと七三分けの清潔感がマッチして、艶のある男性を演出することができます。
オールバック
画像提供:Hair Healing Wish本店

スポーツ刈り

前髪を少しだけ長めに残し、あとは短く刈り上げるという髪型がスポーツ刈りの特徴です。
スポーツ刈りは昔から身だしなみを整える部活動では用いられることが多く、街を見渡すとスポーツ刈りをしている人もたくさんいます。
髪が短く薄い部分が目立ちにくいだけでなく、セットもさほどかからずにお手入れも簡単なこのスポーツ刈りは、薄毛に悩んでいながら手間をかけたくない人におすすめです。
スポーツ刈り
画像提供:カシュカシュ

オシャレ坊主

頭部の髪を全て刈り上げる坊主スタイルにソリコミを入れるオシャレ坊主も薄毛に悩んでいる人が髪型で楽しめるものの一つになります。単純にラインを入れるだけでなく、今ではアートのようなソリコミを入れられる理容室も増えてきており、自分の個性を出すにはうってつけの髪型と言えるでしょう。
また、周りからの視線も薄い部分ではなくラインが入った部分に集中しますので、上手く薄いことをカバーすることができるのもメリットの一つとなります。
オシャレ坊主
画像提供:luxury salon wish

スキンヘッド

髪が薄いことにとらわれていたくないのであれば、いっそのこと髪を生やさないスキンヘッドにしてしまうというのも有効的な手段です。ただ、一つ注意点があるとすればスキンヘッドにした後は維持するために1~2日一回はカミソリやバリカンで散髪しなければいけません。
それでも髪が薄い部分は全く目立たなくなるため、抱え込んでいたコンプレックスが解消されることは大きな利点となるでしょう。

薄毛を改善するためにできる対策

髪が薄いことを目立たないようにする髪型も大切ですが、薄いままで放置するだけではなく改善するための対策をしていくこともまた大切と言えます。
では、具体的にどのような対策をしていけばいいのか見ていきましょう。

栄養のある食事

髪の毛を成長させる上で、栄養が十分に供給されている状態というのは非常に重要です。
栄養が不足していればそれだけ髪の毛の成長の妨げとなってしまうでしょう。
しかし、栄養があるものをただ摂取していけばいいというわけではなく、栄養バランスに偏りがないような食事を心がける必要があります。普段から好きなものばかり食べている傾向にあるならば、不足しがちな栄養素はどれかを考えた食事メニューを考えると良いでしょう。
また、インスタント食品やレトルト食品をメインで生活をしているのであれば、スーパーなどで販売されているなるべく新鮮な肉・魚・野菜などの食品を調理して食べるようにしてください。

睡眠時間の確保と良質な睡眠

睡眠時間の確保は髪の毛の成長には関係していますが、良質な睡眠を取るということも考えなくてはいけません。寝る前にスマートフォンやパソコンをついつい見てしまい寝る時間が遅くなってしまうのは睡眠不足を作ってしまう原因となるでしょう。
また、電子機器から発するブルーライトというのは目にとって刺激となり、脳が興奮状態になるためすぐに寝付くことができなくなってしまいます。なるべく就寝する1時間前はスマートフォンやパソコンはいじらずに、部屋を暗くしてリラックスした状態で眠りにつけるようにしましょう。

運動・入浴・頭皮マッサージで血行促進

頭皮の血行促進をはかるために代表的な習慣として、運動・入浴・頭皮マッサージがあります。運動は身体の健康を保つためにも必要ですし、頭皮に送る血流量を低下させないためにも行うべきでしょう。
1ヶ月頑張って続けるというペースではなく、習慣として身につけられるぐらいのペースで行えるウォーキングやランニングをしていくのがおすすめです。
筋肉をつけるため、あるいは脂肪を燃焼させるために行う運動とは違い、全身の血の巡りを良くするということを目的としているため、無理せずゆっくりとしたペースで行ってください。
運動する機会が中々取れないという人は、湯船に浸かるという方法を用いると良いでしょう。
入浴することで全身の血管が広がりますので、血の巡りがよくなり血行不良を改善することができます。
また、頭皮マッサージを取り入れることで、頭部のコリをほぐすだけでなく血液循環を良くすることにもつながりますので実践してみましょう。

定期的にストレス発散する

ストレスというのは抱え込むだけ身体にとって悪影響を与えてしまうものなので、定期的にストレスを発散して気分をリフレッシュしてください。ストレス発散方法として、運動することもいい方法ですが、自分の趣味に没頭する時間を作るということでもストレスは発散することができます。
自分の趣味が無いという人でも、山を散策したり、良い景色を見に行くといったアウトドアな趣味を見つけに行ったりするだけでもストレスを発散させることができるためおすすめです。

頭皮を清潔にする

頭皮を不衛生な状態でいることは、皮膚常在菌の繁殖の場を作ってしまうということと同じ意味になります。そのため、なるべく頭皮を清潔な状態で生活をするように心がけてください。
特に1日の終わりにシャワーを浴びる習慣が無い人は、睡眠中に皮膚常在菌が繁殖しやすい状態になってしまうので、必ず就寝前にはシャワーを浴びて頭皮を清潔にするようにしましょう。

育毛剤の使用

AGAの原因であるDHTを抑制するためには普段の生活習慣の改善だけでは中々難しい問題です。そこで、DHTの抑制を目的としている成分を配合した育毛剤を使うことで効率良く薄毛の改善ができるようにするという方法も対策の一つとして考えて良いでしょう。
また、育毛剤によってはDHTの抑制だけではなく血行促進や頭皮の保湿、抗炎症作用を目的としている成分を配合しているものもあります。生活習慣の改善によって頭皮の内側から髪の毛の成長を働きかけながら、育毛剤によって頭皮の外側から成長をサポートしていくという対策を実践しても良いでしょう。

育毛方法について詳しくは「育毛に重要な3つの方法|普段から試せる方法とは?~薬を使った方法、サプリや民間療法の医学的根拠についてなどについても」をご参照ください。

育毛対策をする際の落とし穴

薄毛の改善をはかるために育毛対策をしているという人も多いかと思いますが、育毛対策以外にも気をつけなければならない意外な落とし穴があるということも覚えておかなくてはなりません。
ではどのような点を気をつけなければいけないのでしょうか。

飲酒・喫煙

ストレス発散の方法の一つにお酒を飲んで嫌なことを忘れて楽しむというものがありますが、度を超えた飲酒は髪の毛の成長の妨げとなってしまいます。体内にアルコールが入ると分解されてアセトアルデヒドになるのですが、このアセトアルデヒドは人体にとって有毒なため無毒化するために大量の栄養素を消費してしまいます。
そのため、常に飲酒をしているとそれだけ栄養素を消費してしまいがちなので、髪の毛に十分な栄養が供給できなくなってしまうのです。
また、タバコを吸うことで得られるメリットは髪の毛のことを考えると一切なく、末梢血管の縮小やビタミンCの破壊といったデメリットばかりとなっています。飲酒や喫煙を嗜んでいる人は多いですが、度を超えた飲酒・喫煙は控え、出来る限り禁酒・禁煙を心がけるようにしましょう。

ホールド力の強いヘアワックス

いくら髪が薄いといっても寝癖がついたままやそのままの髪で出勤する人は少なく、髪型をセットするためにヘアワックスを使用することも多いでしょう。ヘアワックスというのは髪型をキープする上で重要なものですが、ホールド力が強いヘアワックスを選んでしまうとそれだけ洗い落とすのが困難になります。
ヘアワックスに配合されている成分はロウが主成分となっているため、シャンプーを何度もやってようやく落としているという人も少なくありません。この何度もシャンプーをするという行為や、面倒くさいからといってパパッと落として洗い残しを作ってしまうことでも薄毛になってしまう落とし穴です。
ヘアワックスはなるべくホールド力が強くないものを選び、少ない回数で洗い落とせるようにしましょう。

シャンプー選び

シャンプーを選ぶ際に気をつけていることは人それぞれですが、なるべく安くてコスパがいいもの、あるいはCMでよく見かけるものという考えでシャンプーを選んでいるのであれば注意が必要です。
シャンプーは頭皮に合っていないものを使ってしまうと乾燥を招いてしまい薄毛になりやすい頭皮環境に近づけていることになります。特に安いシャンプーというのは高級アルコール系のものを使っているため、泡立ちや洗浄力は高いですが頭皮に優しいかと言えばそうではありません。
最近では洗浄力も優しいアミノ酸系シャンプーが販売されるのが目立ってきているため、敏感肌や乾燥肌の人は特に頭皮にとって優しいシャンプーを選ぶようにしましょう。

育毛のことを考えたシャンプー選びについて詳しくは「市販の育毛シャンプーの正しい使用方法と効果について|男性用・女性用育毛シャンプーの特徴や価格と効果の関連性などまで解説」をご参照ください。

カラー・パーマの頻度

薄毛を目立たせない方法の一つに、地肌の色と髪の色を近づけるというものがあります。
また、薄毛が目立ちにくい髪型の中にもパーマをかけるという方法を紹介しました。
これらの方法で薄毛は目立ちにくくなることは確かですが、だからといって間を置かずに月に数回カラーやパーマをかけてしまうということは髪の毛にとって逆効果です。髪に色を入れる、髪にうねりを持たせるためにカラー剤やパーマ剤を使用しますが、これらは髪の毛のタンパク質を変性させてしまうものです。
それが頭皮に付着してしまうと頭皮にダメージが残ってしまいますし、髪の毛自体もダメージを受けてしまい切れ毛や細毛になってしまうリスクを高めてしまいます。そのため、カラーやパーマをする場合は頭皮が受けたダメージを回復する期間を設けて、あまり高頻度にカラー・パーマをしないようにしましょう。

短期間で薄毛改善を期待すること

薄毛対策をしている人にとって効果が目に見えてわかるというのは、これほどない嬉しさがあるでしょう。しかし、だからといってすぐに結果を求めてしまうとモチベーションが続かないということをわかってください。
薄毛というのは髪の毛に何らかの異常が起こってしまいなってしまうものなので、短期間で改善するというのは少し難しい話なのです。髪の毛というのは約2~4年で髪の毛の成長から脱毛までを行うのですが、この周期をヘアサイクルと呼びます。
このヘアサイクルが乱れることによって薄毛が起こってしまうため、ヘアサイクルを正常に戻してあげることが薄毛改善への第一歩となるのです。つまり、髪の毛一本一本を正常なヘアサイクルに戻してあげることを考えた場合、髪の毛それぞれが独自にヘアサイクルをまわしていますので1ヶ月や2ヶ月で成果が出ることはほとんど無いと思ってください。
薄毛改善を行うのであれば、はじめから長期的に行って徐々に改善をしていくものだという心持ちで行っていきましょう。

薄毛の改善方法について詳しくは「【薄毛を改善する方法とは】食事・運動・マッサージなど日常生活で行える方法とその効果を徹底解説」をご参照ください。

まとめ

髪が薄いことで周りの目が気になり、仕事もはかどらない、友人関係もままならないといったことになる前に、薄毛が目立ちにくい髪型があることを覚えておいてください。
また、髪が薄いからといって限られた髪型しかできないのではなく、今では様々なおしゃれな髪型にすることができますので、自分の合った髪型で楽しみながらもしっかりと薄毛対策をしていくことを忘れないように心がけていきましょう。
Hidada
久田 篤
発毛診断士

プロフィール

日本臨床医学発毛協会認定の発毛診断士。自身も薄毛で悩んだ経験から育毛業界に参入、育毛剤やシャンプーの研究開発に携わる。また、育毛開発プロデューサーとして薄毛に悩む顧客に対し、多くの発毛成果を上げ様々なニュースサイトで取り上げられる。美容室コンサルタント、育毛コンサルタントという顔もあり、過去の発毛実績を基に『最後に読む育毛の本』を出版。久田篤のブログ:髪フサフサ.com(http://husa-husa1ban.com/