ちゃんと知っておきたい!猫っ毛のあれこれ
世間では猫っ毛という言葉をよく使います。柔らかい髪質でふわふわしており、よく天然パーマと同じように思われますが、天然パーマは紫外線や湿気などで影響を受けて変化します。猫っ毛は、天気の影響をあまり受けません。また猫っ毛は髪の一本一本が細く、一般的に0.05~0.09mmの間と言われています。さらに猫っ毛の人は、全体的に髪のボリュームが少ないのです。
そもそも猫っ毛って何?
猫っ毛とは、髪の毛のボリュームが少なく、髪の毛が細いことを指します。男性では細毛、女性では猫っ毛というイメージになります。髪には太い人、細い人がいます。太い人は、コシが強く髪のボリュームが全体的に多くなります。細い人は髪のボリュームが全体的に少ないのです。髪の毛の太さは、髪の毛の構造によって決められます。
一番外側の層がキューティクルと言われ、硬いタンパク質で構成されています。また髪の表面のツヤや手で触った時の感触などに影響が出ます。
二層目はコルテックスと呼ばれ、タンパク質が繊維状にまとまっているエリアです。コルテックスは髪のしなやかさや太さに影響が出る部分です。
三層目は、メデュラと呼ばれるエリアで、柔らかいタンパク質で構成されています。ここが毛髪の中心となっています。
なぜ猫っ毛になるの?
髪は、上記で説明した3層によって構成されており、髪の太さを決めるのはコルテックスが決め手となります。コルテックスが多いと髪が太くなり、少ないと髪が細くなります。実は、髪の毛が細い猫っ毛の原因はコルテックスが少ないからなのです。またコルテックスの多さは、生まれたときにある程度決まってしまいます。猫っ毛は、個人差がありますが基本的には遺伝と言われています。
人の髪は、生まれたときにある程度の太さに決まり、10代の成長期から段々と太くなります。
一般的には、髪の成長期のピークは30代です。その年齢まで髪は太く成長していきますが、30代後半にもなると成長も止まってしまいます。
年齢を重ねると髪が細くなり、髪のボリュームがなくなってしまうのは成長が止まってしまうことが原因となる場合が多いのです。
元々猫っ毛ではなかった人が、猫っ毛になる理由は、加齢や生活習慣の乱れが影響してきます。
髪の根元にである毛根は基本的に、頭皮の血流から栄養をもらっています。不規則な時間に食事して生活習慣が乱れたり、栄養バランスが悪かったりすると、毛根に栄養が巡りにくくなり、猫っ毛や細毛になる可能性があります。
猫っ毛の悩み
猫っ毛の人にはいろいろな悩みがあります。特に髪の毛が細いため、傷みやすくしっかりとしたケアをしなければなりません。他にも、帽子を脱ぐと髪がペチャンコになってしまいます。髪のボリュームもそんなに多くないので、整髪料で髪をセットする際もボリューム感を出すことが難しく、注意が必要です。
また髪が絡まりやすかったり、セットしないと髪が広がってしまったりなど悩みは尽きません。
また、パーマをかけにくいといったこともあります。これは個人差がありますが、必ずしも猫っ毛の人は、パーマにかかりやすいというわけではないのです。猫っ毛の癖が強すぎると、1ヶ月もパーマが持たないというケースもあるのです。
これは、髪の構造の中にあるキューティクルの層が、密になるとパーマの薬剤の浸透率が悪くなり、かけてもすぐに取れてしまうからです。そのため猫っ毛だからパーマがかかりやすいと思い込まないように注意しましょう。
何回もパーマをかけてしまうと、髪が傷みやすくなりさらに細くなって抜けやすくなってしまいます。最近髪が細くなったと感じる人は、日常生活でなるべくストレスをためないように生活スタイルを見直す必要が出てきます。
猫っ毛でも似合う髪型
猫っ毛は悩みが多くこまってしまう髪質ではありますが、うまくヘアアレンジをすることで、自分好みの髪型に変えることも可能です。特に髪のボリュームがないように見えてしまうので、整髪料やパーマなどでボリューム感を出しつつ動きのあるヘアアレンジを取り入れることがポイントになってきます。
猫っ毛でも安心!抑えるべきポイント
猫っ毛の髪型で抑えるポイントは、根元です。ドライヤーで乾かしたり、整髪料でセットしたりする場合も根元から、調整することを心がけましょう。他にも、髪のコシが出るようにシャンプーやコンディショナーもコシを強化するものに変更しましょう。日々の生活の中で、大きな変化はありませんが徐々に仕上がりに影響が出てきます。
整髪料は、ハード系のワックスにするかスプレータイプの整髪料にしましょう。ここでのポイントは、整髪料を付けすぎないことです。整髪料を大目に使ってしまうとそれだけで髪が重くなりペチャンコに見えてしまいます。
ショートパーマ
猫っ毛にお勧めする髪型の一つにショートがあります。猫っ毛は髪が細く、ボリューム感を出すのが難しいため、潰れて見えてしまいます。しかもクセッ毛であればセットにも時間がかかってしまいます。この悩みを解決するためにもショートパーマはおすすめなのです。
まず、ショートにする際は毛先をランダムにカットしてもらい、動きを出します。さらにパーマを当てることで、ワックスの使用を抑えて、セットの時間も短縮するのです。
パーマをする際は、ソフトパーマやウェーブなど動きが強いものを選択しましょう。これであれば、さっぱりした感じになり、顔の印象も強くなります。またショートヘアは清潔感があるので、好感度も上がることでしょう。
強めのパーマ
猫っ毛にお勧めする髪型として、強めにかけるパーマもおすすめのヘアアレンジです。実際にやる際は、カットである程度動きを与えることがポイントです。例えば、サイドの髪をカットし、ツーブロックにします。これでトップのボリューム感が出るようになり、さらに強めのパーマをかけることで髪の動きが自然に出ます。セットもサイドの髪のボリュームが少ないので、トップの髪をアレンジするだけで問題ありません。
使用する整髪料は、ジェルやムースなどですが、猫っ毛でクセが強い人はワックスだけでもヘアアレンジ可能です。またメガネをかけることで顔のアクセントにもなります。
この強めのパーマは猫っ毛の方もそうですが、他の髪質でも実践できるところです。またトップのヘアアレンジで様々な形にすることができます。
無造作パーマ
続いて紹介するヘアアレンジは、無造作パーマです。こちらのパーマは毛先をカールさせることでより無造作のヘアスタイルを表現しています。メリハリがあるので、かなり動きのあるセットになります。清潔感もあるので、大人の男性でもできるヘアスタイルで、スーツにも合わせることができます。さらにワックスやジェルも少量で済み、セットにかかる時間も少ないのがメリットです。
2ブロックタイプ
猫っ毛の2ブロックのヘアスタイルはセットしやすいので、オンとオフ両方で使えるスタイルです。トップとバックの毛先を長くしてサイドをスッキリさせることで、立体的な髪の動きが出ます。ワックスやジェルもトップを調整することで様々なヘアアレンジができるのが特徴です。飽きっぽい性格や新しい髪型が好きな人はぜひ2ブロックタイプにしてみてはいかがでしょうか。
セクシースタイルパーマ
こちらのセクシーパーマは、ショートよりも長めのミディアムやロングタイプのへスタイルにお勧めの髪型です。ポイントは毛先で、強めのパーマをかけることで、髪の動きを表現します。猫っ毛は髪の量が少ないので、このセクシースタイルパーマにすることで、ボリュームがでるのが特徴です。ロングの場合は、髪全体をゆるくパーマをかけることで、クセ毛をより強く表現し、清潔感を出すことが可能です。
部分的なパーマ
猫っ毛はセットにかかる時間も多く、なかなか決まらないのでイライラしがちです。セットにかかる時間を短縮するためにもおすすめなのが部分パーマです。自分の猫っ毛でどうしても気になるポイントに強めにパーマをかけることで、普段のセットにかかる時間を短縮します。また髪の長さにもよりますが、トップやサイドにもパーマをゆるくかけることで全体的なバランスと違和感をなくすことで、セットが楽なヘアスタイルになります。
フォーマルなパーマ
こちらのパーマは、トップのみにかけるショートタイプです。ヘアスタイルもショートウルフにすることで、全体的に顔を小さく見せることが可能です。またショートなので、清潔感も出すことができるのが魅力の一つです。トップのみにパーマをかけることで、メリハリを出しつつ、立体的なスタイルを保つことができます。また再現性が高いのもポイントです。
さわやかパーマ
こちらのパーマは、さわやかな好青年を演出するには最適な髪型です。全体的に柔らかい猫っ毛にマッチした髪型と言えるでしょう。パーマのポイントはゆるく髪全体にかけることです。ゆるくかけることで、全体的に髪を広げ、髪のボリューム感を出すことが可能です。また耳周りをすっきりとカットしてもらうことで、清潔感を出すことができます。
知的なパーマ
大人であればあるほどおすすめのパーマです。年齢が高くなってくるとパーマをかけてもあまりに合わなかったりしてなかなか難しい場合があります。この知的なパーマは毛先だけにパーマをゆるくかけます。カットはショートにしてもらうのがベストです。シンプルにすることで、清潔感と男らしさを演出することが可能です。
猫っ毛はボリューム感があまり出ないことがマイナス要素ですが、このパーマであれば猫っ毛特有のボリューム感がない場合でも動きのある髪を演出することができます。
セットが楽なパーマ
猫っ毛だとどうしてもセットがうまくいかないことがあります。毎日生活していれば得に感じるでしょう。そこでセットの時間を短縮するためにも強めのパーマを髪全体にかけます。これであればセット時間も短くて済みますし、髪の長さも影響しません。またワックスやジェルで、ヘアアレンジが可能なので自由度の高いパーマと言えるでしょう。
猫っ毛をうまく利用してヘアアレンジを楽しもう
猫っ毛は髪が柔らかく、ボリューム感がないのが悩みの種です。しかし、パーマやワックス、ジェルなどで動きを加えることで、自由度の高いヘアスタイルを確立することができます。ワックスは強めのものを使い、動きをランダムにつけることで立体的にすることも可能です。いくらでも応用が利くのが猫っ毛の強みなのです。
猫っ毛にはドライヤーのかけ方がポイント
猫っ毛はセットにかかる時間が多く、ワックスのつけ方やパーマなどに目が行きがちですが、ドライヤーの当て方もポイントになります。朝は特に時間がなく、ドライヤーを当てる時間も短くなったり、適当になったりしてしまいます。ドライヤーは当て方のコツを理解することで時間を短縮することができるのです。重要なのは、しっかりと乾かすことです。その際に気を付けるポイントは、風呂場や洗面所などなど湿気の多いところで乾かさないことと、ドライヤーの風量を最大にすることです。
この二つをしっかりと守ってドライヤーで乾かせばヘアスタイルも決まり、セットにかかる時間も短縮できます。
整髪料をうまく使おう
猫っ毛はなかなかうまく髪型が決まらず、セットに時間がかかってしまいます。整髪料をつけてもうまくいかず多めにつけてしまいます。整髪料をうまく使うポイントとして、ワックスやジェルは人差し指の第一関節を目安にする、手のひらでしっかりと整髪料を伸ばすことです。つける順番も最初は後頭部からつけましょう。
理由は、後頭部は髪の量が多いからです。後頭部に整髪料を付けたら、次は、サイド、トップとつけていきましょう。余った整髪料は、前髪に付ける程度にとどめておきましょう。整髪料のつける順番と量を意識することで思い通りの髪型を再現することができます。
猫っ毛の弱みを強みに変える!
猫っ毛は、思い通りのヘアスタイルにできなかったり、セットに時間がかかったりと悩みが多いものです。しかし、髪が柔らかいという点とパーマで動きにメリハリが出るという点を理解して、自分に合ったヘアアレンジを加えることで、様々なヘアスタイルにすることが可能です。髪が細く、ボリューム感がないという点は、パーマで補うことができます。また髪の太さに影響のあるコルテックスをサポートできるように、食生活や髪のケアを入念にするようにしましょう。