【頭皮マッサージオイルの2つの特徴とは】含まれている有効成分から効果を徹底解説します

あなたは、オイルを使用した頭皮ケアがあることはご存知でしょうか。ここでは、ヘアケア用品として頭皮マッサージオイルの使用によって、得ることができる洗浄効果と保湿効果の2つの特徴とメカニズムについて解説しています。また、頭皮マッサージオイルを頭になじませることによって、解決できる抜け毛対策や薄毛対策、乾燥肌への対策などの具体的なヘアケアについても詳しく解説しています。

Hidada
久田 篤 監修
発毛診断士

目次

  1. 01頭皮マッサージオイルについて
  2. 02頭皮マッサージオイルに使用されている成分について
  3. 03頭皮マッサージオイルの塗り方
  4. 04使用する前に知っておきたい、頭皮マッサージオイルの種類
  5. 05具体的にどんな人が頭皮マッサージオイルを使用するのに向いているのか
  6. 06まとめ

頭皮マッサージオイルについて

まずは、頭皮マッサージオイルとは、どのようなヘアケア用品になるのかについての概要部分をここでは説明していきたいと思います。また、頭皮マッサージオイルの使用によって得ることができる2つのヘアケア効果について解説しています。

頭皮マッサージオイルの2つの効果について

頭皮マッサージオイルは、主に毛穴にたまった汚れをより浮かすことができる出来るヘアケア用品になります。そして、頭皮への浸透性も高いことから、シャンプーだけでは洗いきれなかった汚れや余分な皮脂を落とすことができるようになります。また、肌にも優しく、体の至るところにも使用できる成分も含まれています。
ここでは、頭皮におけるヘアケア用品としてのマッサージオイルの特徴について説明していきます。

頭皮における毛穴をより清潔にさせる効果

抜け毛対策や抜け毛予防をする上で、ヘアケアを施す過程において、頭皮の環境をより清潔な状態にさせておくことは重要なことです。なぜなら、頭皮に汚れや余分な皮脂が残っていると、髪が生える際の邪魔になるからです。
頭皮マッサージオイルには肌に浸透しやすいという特徴がありますので、毛穴にも浸透しやすく、毛穴にたまった汚れや余分な皮脂を取り除くことができます。よって、シャンプーだけの洗浄よりも、頭皮マッサージオイルを併用することによって、より頭皮を清潔な状態にさせることが可能になってきます。

頭皮における乾燥対策にもなる頭皮マッサージオイル

そして、頭皮を清潔な状態にさせ、抜け毛対策や抜け毛予防への効果を促すのみならず、保湿効果も期待できるのが頭皮マッサージオイルの特徴になっています。また、頭皮に浸透しやすいマッサージオイルであることから、乾燥対策にも約立ちます。つまり、頭皮における洗浄効果と乾燥対策として活用できるのが頭皮マッサージオイルの期待できる2つの効果になります。

頭皮マッサージオイルに使用されている成分について

保湿成分が含まれていることから、洗浄効果のみならず乾燥対策として使用することができるのも頭皮マッサージオイルの特徴だということは理解して頂けたかと思います。ここでは、頭皮マッサージオイルを使用する前に知っておきたい、頭皮に潤いが必要とされる理由について説明しています。

そもそも頭皮に潤いが必要とされる理由

特に抜け毛対策や抜け毛予防をする人にとって、知っておきたいのが頭皮が乾燥することによる症状の悪化です。頭皮に潤いのない状態である乾燥によって、起こるトラブルを具体的にいくつかあげると、フケやかゆみなどがあげられます。そして、潤いが不足することによって、細菌が入りやすくなり、抜け毛や薄毛がより深刻化します。
これらの症状を引き起こさないためにも、頭皮には一定の潤いが必要とされますので、乾燥肌の人は頭皮マッサージオイルで乾燥対策する必要があります。

頭皮に必要とされる栄養素とは

抜け毛対策や抜け毛予防をする上で、頭皮に必要な栄養素を知っておくのも大切です。ここでは、頭皮マッサージオイルに含まれることが多い栄養素について説明していきます。

知っておきたい活性酸素について

抜け毛対策をする上で、逆効果を与える成分を知っておくことは大事なことであり、悪い成分への対策をすることでより良いヘアケアをすることができます。特に活性酸素と呼ばれる成分は、身体に良い影響を及ぼす反面、ヘアケアに必要な頭皮の環境を整える上では毒性の強い成分としても知られています。
また、この活性酸素は空気中に含まれる酸素を吸うことによって必然的に体内へ取り込まれてしまうことから、ヘアケアを考える上で活性酸素を抑える働きのある成分を知った上で、頭皮への浸透を促す必要性があります。次に頭皮マッサージオイルにも含まれる、ヘアケアに必要な活性酸素を抑える働きのある成分についていくつか説明していきます。

植物油に含まれていることが多いビタミンE

ビタミンEは、油脂によって溶ける脂溶性ビタミンの一つとされており、頭皮マッサージオイルにも含まれている栄養素になります。そして、主に抗酸化作用があると言われており、酸化による体内における細胞膜の衰えを防ぐ効果を期待することができます。また、ビタミンEは、植物油に含まれていることが多い栄養素として知られています。
このことから、食用として使用される植物油を頭皮に塗ることも可能ではないかと考える人もいらっしゃるかもしれませんが、油分が多いことからヘアケアとしてはおすすめできません。また、油の種類によって髪や頭皮に使用する使用方法は違います。よって、しっかり化粧品としてのオイルを選んで使用するようにしましょう。

毛根内における細胞の腐敗を防ぐポリフェノール

四六時中、太陽の日を浴びている植物は、日によって受ける紫外線からの悪い影響を和らげるための機能としてポリフェノールが含まれています。そんな、植物がもとになるポリフェノールと呼ばれる成分にも抗酸化作用を期待することができ、体にたまった活性酸素による、毛根内における細胞の腐敗を深刻化させる成分を取り除く効果が期待できます。

頭皮の荒れを防ぐオレイン酸

オレイン酸も活性酸素を抑えて、正常な血流効果として働きかける特徴があります。また、オレイン酸は皮脂における構成成分の一つになるので、不足することによる頭皮の肌荒れを改善する効果が期待でき、植物油やナッツ類に含まれることが多い成分となっています。

頭皮マッサージオイルの塗り方

使い方や使う順番によっては、頭皮マッサージオイルから正しい効果を得ることができず、使い方次第では逆効果になる場合も考えられます。ここでは、頭皮マッサージオイルの正しい使い方について具体的に説明しています。また、頭皮マッサージオイルの使用と同時に合わせて実践してもらいたいヘアケアについても解説しています。

頭皮を清潔な状態にする

頭皮マッサージオイルは、頭皮における、余分な汚れや皮脂を浮かすことが目的になります。よって、頭皮マッサージオイルをなじませる前にシャンプーの使用はしません。しかし、ある程度は清潔な状態にしてから、頭皮マッサージオイルの使用が望ましいので、特に普段において髪のセットをされている男性はブラシなどで髪の毛に付着している整髪料をしっかり落としてから頭皮マッサージオイルを使用するようにしましょう。

マッサージオイルを頭皮になじませる

そして、清潔になった頭皮や髪の毛の状態で頭皮マッサージオイルを頭皮に直に塗っていきます。塗る時のポイントは、髪の毛全体ではなく、頭皮全体になじませていくのか正しい塗り方になります。上述した通り、頭皮における汚れや皮脂を浮かすことが目的になりますので、塗っても効き目のない髪の毛に対しての使用は避けるようにしましょう。

頭皮マッサージオイルをなじませる際のポイントと使用量

頭皮マッサージオイルを使用する際は、頭皮を傷つけないように爪を立てずに、指でゆっくり頭皮へ浸透させるイメージで円を描きながら塗っていくようにします。このことから、かゆみが出ることによって、爪を立てたくなることから、肌質にあった頭皮マッサージオイルの選び方もポイントになってきます。
また、マッサージ感覚で頭皮にオイルを塗るのもおすすめになります。このマッサージによって、頭皮に血流効果を促され、より抜け毛対策や抜け毛予防として効果的になります。

頭皮マッサージオイルの効果を得るのに必要な時間とメカニズム

頭皮マッサージオイルは、余分な汚れや皮脂を浮かせることを目的とすることから、汚れや皮脂に頭皮マッサージオイルがしっかりなじむまで、放置させておく時間が必要になってきます。放置する際の目安になる時間は10分以上が適切と言えます。
また、頭皮マッサージオイルの使用は、温度が暖かい場所の方がより、汚れや余分な皮脂を浮かすことに期待することができます。このことから、湯船につかって頭皮にオイルが浸透するまで待つこともおすすめと言えます。

シャンプーする前にしっかり、頭皮マッサージオイルを落とす

時間をかけて、浮かした汚れや余分な皮脂は、シャンプーで洗い流す前にぬるま湯で落としておくこともポイントになります。頭皮マッサージオイルの液体は、比較的ぬめり強く、シャンプーだけでは落としきれないからです。
よって、汚れや余分な皮脂を付着させた頭皮マッサージオイルをしっかり洗い流してからシャンプーすることが、より頭皮を清潔にする上でポイントになってきます。

使用する前に知っておきたい、頭皮マッサージオイルの種類

頭皮マッサージオイルは、種類によって、頭皮に与える質感や汚れの浮かし具合に違いが見られるのも特徴としてあげることができます。ここでは、代表的な頭皮マッサージオイルに使用されることがあるオイルの種類について説明していますので、オイルの特徴とご自身の肌質と照らし合わせながら読み進めてみて下さい。

身近な日用品として使用されている頭皮マッサージオイル

抜け毛対策や抜け毛予防として、頭皮をケアする際は、専用のオイルの使用を検討する人もいらっしゃるかもしれませんが、一概にそうとは言い切れません。ここでは、身近なオイルでも清潔な頭皮の環境を整えることができる効果のある頭皮マッサージオイルの種類についていくつか説明していますので使用する上で参考にしてみて下さい。

頭皮になじみやすい、オリーブオイル

食卓に並べられているイメージの強いオリーブオイルは、頭皮によくなじみ、相性が良いとされることから頭皮マッサージオイルとしても使用することができるのも特徴と言えます。そして、保湿成分を多く含むことから、肌の保湿を保つ上では欠かせない化粧水などにも使用されています。

香りのない、椿オイル

伊豆大島に分布している椿油とも呼ばれる椿オイルには、オレイン酸が多く含くまれており、頭皮になじみやすいのが特徴と言えます。また、オレイン酸には、日焼けした皮膚を癒す効果もあることから、太陽の日が直に頭皮へ行き届きやすいショートカットの人や坊主頭の人の日焼け後におけるアフターケアとしてもおすすめと言えます。
また、オイルの色も無色透明で香りもないことから、シャンプーの香りを髪に残したい人にもおすすめと言えます。

頭皮への浸透性が高い、アルガンオイル

オリーブオイルと同じく、地中海に面する北アフリカに分布するアルガンツリーと呼ばれる植物がもとになっているアルガンオイルは、頭皮から分泌される皮脂と成分の特徴が似ています。このことから、より毛穴にオイルが浸透しやすく、毛穴にたまった汚れや余分な皮脂を浮かすことができるのが特徴と言えます。
また、植物の割合からエキスとして抽出することができる量も少なく、希少価値の高さから値段も少し高めに設定されているのも特徴と言えます。

保湿成分が多く含まれる、ホホバオイル

シムモンドシアダ科の植物がもとになっているホホバオイルは、保湿効果に期待できる成分が多く含まれているのが特徴になります。また、このことからオリーブオイルと同様に、肌の保湿を保つための化粧水などの美容品に使用されることも多いのが特徴と言えます。
そして、液体の手触りがさらっとしているため、シャンプー前における洗い流しがしやすいのもホホバオイルの特徴と言えます。しかし、食用として、使用されることがあるホホバオイルをそのまま頭皮に塗るのは、少し危険と言えます。これには理由があり、油分が多すぎることによって、頭皮に炎症が起る可能性が考えられるからになります。
ヘアケアする際は、オリーブオイルと同様に化粧品として販売されているホホバオイルを選ぶようにしましょう。

化粧品としての頭皮マッサージオイル

上述した、頭皮に使用することができるオイルは、化粧品としての頭皮マッサージオイルにも含まれるエキスになります。主に化粧品としての頭皮マッサージオイルを使用するメリットは、頭皮のトラブルが起きにくい点になります。
よって、値段的には化粧品としての頭皮マッサージオイルの方が化粧品ではないオイルよりも高くなりますが、トラブルを起こさないことを第一にオイルの種類を選ぶようにしましょう。

具体的にどんな人が頭皮マッサージオイルを使用するのに向いているのか

ここでは、頭皮マッサージオイルの使用によって、具体的にどのような症状を抱えている人が改善できる効果に期待することができるのかについて説明しています。

抜け毛対策や抜け毛予防を考えている人

抜け毛対策や抜け毛予防を考えている人にとって、頭皮マッサージオイルを使用することは効果的と言えます。抜け毛や薄毛を気にされている人の原因の一つに乾燥があげられるからです。
頭皮には、一定の皮脂が必要とされており、乾燥肌の人にはそもそもこの皮脂が不足していることから頭皮マッサージオイルに含まれる保湿成分で、乾燥することによって発生する頭皮のトラブルを解決することができるようになります。

シャンプー後にかゆみを感じやすい乾燥肌の人

シャンプー後においてかゆみを感じやすい乾燥肌の人は、頭皮マッサージオイルの使用が向いていると言えます。なぜなら、その人の乾燥しやすい頭皮を頭皮マッサージオイルに多く含まれている保湿成分で補うことができるからです。
しかし、頭皮マッサージオイルの使用後においてかゆみが出た場合においては、あなたの肌質に合っていない可能性が考えられますので、そのオイルの使用を控え、別の方法でヘアケアをする必要があります。

頭皮における臭いが気になる人

頭皮における臭いが気になっている人も、頭皮周りが乾燥している場合が考えられます。主に、頭皮において、一定量が必要とされる皮脂は、臭いのもとを防ぐ殺菌効果が含まれています。よって、皮脂が少なすぎるのも臭いが頭皮から出やすくなる原因になることが言えます。
つまり、乾燥した頭皮を頭皮マッサージオイルに含まれる保湿成分でケアすることによって臭いを防ぐことができます。

白髪で悩んでいる人

白髪の原因として、加齢による毛根の働きが弱くなってきてしまうのがことがあげられます。加えて、加齢によって毛根へ栄養を行き渡らせるための血流が悪くなります。
オイルの使用によって頭皮の血流効果が改善されることで、白髪の進行を妨ぐことができる可能性がありますので、白髪の数が気になり始めてきた人にもおすすめできるヘアケア用品として使用することができます。

まとめ

頭皮マッサージオイルは、毛穴にたまった汚れや余分な皮脂を浮かせ、頭皮をより清潔な状態に保つ特徴があることから、抜け毛対策や抜け毛予防に重要なヘアケア用品となります。また、保湿効果も期待できることから、頭皮が乾燥することによって起る症状である臭い、かゆみなどを防ぐことができるのも頭皮マッサージオイルの特徴と言えます。
あなたもこの機会に頭皮マッサージオイルを使用した上手なヘアケアをされてみてはいかがでしょうか。
Hidada
久田 篤
発毛診断士

プロフィール

日本臨床医学発毛協会認定の発毛診断士。自身も薄毛で悩んだ経験から育毛業界に参入、育毛剤やシャンプーの研究開発に携わる。また、育毛開発プロデューサーとして薄毛に悩む顧客に対し、多くの発毛成果を上げ様々なニュースサイトで取り上げられる。美容室コンサルタント、育毛コンサルタントという顔もあり、過去の発毛実績を基に『最後に読む育毛の本』を出版。久田篤のブログ:髪フサフサ.com(http://husa-husa1ban.com/