前髪を増やす方法とは|スタイリングや生活習慣など薄毛の原因を理解し適切な対策を取ろう

前髪を増やすにはまず、なぜ自分の前髪が少ないのか、その原因を特定しましょう。前髪を増やすための対策はいくつか方法が考えられますが、自身の原因に合った対策を選ばなければ、効果は期待できません。

Hidada
久田 篤 監修
発毛診断士

目次

  1. 01「前髪を増やしたい」という方はまず薄毛の原因をチェック
  2. 02前髪はなぜ薄くなるのか?
  3. 03前髪を増やすための対策

「前髪を増やしたい」という方はまず薄毛の原因をチェック

髪の毛が薄いと、気持ちが滅入る人は多いです。特に前髪は、鏡を見たときに目に付くため、最も気になるポイントです。
これは、あなたが直接会っている相手の人も同じで、一番見てしまうところでしょう。
前髪が少ないまま髪の毛を上にあげていると、おでこが少し広く見えてしまい、逆に隠そうとして髪の毛を伸ばしていると、髪の長さが顔と不釣り合いになります。

いずれにしても、前髪が少ないと、周囲の人からの印象は変わってしまいます。
かっこよくて、しっかりとした印象を相手に持ってもらうためにも、前髪の量はしっかりと維持しておきたいです。
では、前髪を増やすことはできるのでしょうか。前髪が少なくなる原因も含めて、考えられる対策を紹介していきます。

前髪はなぜ薄くなるのか?

人間は、年を取ると必然的に、体の機能が低下します。それにしたがい、髪の毛の成長も遅くなります。そのため、加齢によって前髪の量が減っているということは、仕方がないことなのです。
しかし同時に、若いのに前髪が薄くなってしまっている人もいます。では、この前髪が少なくなってしまう原因は何なのでしょうか?

本当に前髪は薄くなっていますか?

髪の毛は自分の見た目に直結するため、少なからず意識してしまう方も多いです。
そのため、本当は薄くなっていなくても、最近髪の毛の量が減ってしまったのでは、と感じる人もいます。
あるいは、体質としてもともと前髪が少なくて、おでこが広い人もいます。
前髪が薄いと思ったときは、まずは本当に前髪が少ないのか、よく確認してみましょう。
確認の仕方としては、シャンプー時の抜け毛の数や、生え際の長さを定期的に測ってみるという方法が考えられます。

スタイリングは大丈夫ですか?

髪の毛にダメージを与えていると、ボリュームがなくなくなり、本数自体が減ってしまうことがあります。
もし前髪だけ少ないと感じているのであれば、前髪を立ち上げるような髪型をずっとしていませんか。あるいは帽子を被って、その中で髪をオールバックにしていませんか。
前髪に負担がかかるようなスタイリングをしていると、負荷がかかっている部分の髪の毛が減ってしまうこともあり得ます。

生活習慣は大丈夫ですか?

髪の毛もまた、タンパク質を中心に様々な栄養素で出来上がっており、生活習慣が乱れていると、髪の毛のボリュームやハリ、コシなど、様々なところで悪影響がでます。

特に髪の毛に良くない生活習慣は下記のようなものです。
  • 栄養のバランスの偏り
  • 運動不足
  • 睡眠不足、過度のストレスなど

あなたは髪の毛が抜けやすい体質かもしれません

もし上記に一切当てはまらず、それでもあなたは前髪が少ない場合は、体質的に髪の毛が抜けやすい可能性があります。遺伝的に、髪の毛が抜けやすい体質の人も多くいます。
特に症状としては、前髪や頭頂部から髪の毛が抜けますので、前髪が薄い場合は、この体質の問題の可能性があります。
確かめる方法は、上記のようなどの部分の髪の毛が薄くなっているかどうかや、あとは親族の髪の毛をチェックしてみましょう。
髪が抜けやすい体質が遺伝している場合は、周囲の親族の髪の毛の状態が参考になる可能性があります。

AGA(男性型脱毛症)と遺伝に関する記事を見る

前髪を増やすための対策

前髪の薄い原因がわかったら、自身の原因にあった対策を検討しましょう。
積極的に髪の毛自体を増やすというのは難しいですが、人間の体には自然に髪の毛を育てる力が備わっていますので、前髪が減る原因を対策すれば改善が期待できます。

スタイリングに問題がある場合

振り返ってみて、自身が前髪にダメージを与えるようなヘアスタイルをしてしまっていた場合は、まずそれを止めましょう。前髪に負担がかかる髪型としては、前髪をスタイリング剤で立てている、オールバックにして帽子をかぶっている、などが考えられます。

また、使っているヘアスタイリング剤や、量、つけている時間にも注意が必要かもしれません。例えば、スタイリング剤を付けたまま寝てしまっていませんか?
頭皮環境が良くないまま、長時間過ごしてしまうと、髪の毛の成長を妨げてしまう可能性があります。

スタイリング剤が髪の毛に残っていると、毛穴が詰まってしまうこともあり得ます。毛穴が詰まってしまうと、毛穴の中で菌が繁殖し、頭皮の臭いや抜け毛などの原因となる可能性があります。
スタイリング剤を付けたまま長く放置してしまっていると、このようなトラブルを引き起こすかもしれないのです。

生活習慣に問題がある場合

髪の毛も体の一部ですので、生活習慣や身体の状況に左右されます。その中でも特に最も多いのが食事による影響ではないでしょうか。
過剰に脂分を摂取してしまっている、あるいは必要な栄養が摂取できていないなど、偏りがあると栄養のバランスが崩れ、身体に影響がでます。

脂分の過度な摂取

脂分を摂取し過ぎると、皮膚もオイリーな肌になりやすくなります。
適度な脂分は必要ですが、摂取する量が増えすぎてしまうと、頭皮の脂分も増えます。
頭皮の脂分が増えすぎると、毛穴のつまりを引き起こす可能性があり、毛穴のつまりから髪の毛が成長しにくい頭皮環境になってしまう可能性があります。

必要な栄養素が足りていない

髪の毛はタンパク質でできており、髪の毛の成長にはタンパク質のほかにもミネラルやビタミンなどが必要になります。
特にこのミネラルやビタミンなどが、食生活で摂取できておらず、栄養が足りていないケースも多くあります。
髪の毛はタンパク質で構成されてはいますが、ほかのミネラルやビタミンを取らなければ、成長は促されません。

例えば、正確には髪の毛はケラチンと呼ばれるたんぱく質の一種で構成されています。
そして、このケラチンを合成するには、アミノ酸(タンパク質)のほか、亜鉛が必要になるのです。
タンパク質を摂取していれば大丈夫だろうと思っても、実際には亜鉛がなければ、髪の毛を生成することは難しいのです。

肉や魚の種類の中には、亜鉛が含まれていることが多いですが、十分な量ではなかったり、同時に亜鉛の吸収率を下げる成分が含まれていることもあります。
そのため、亜鉛を多く含む食品を普段の食生活で取り入れることが大切です。

また、亜鉛の吸収率を高める成分もあるので、摂取した亜鉛を効率よく吸収するために、こちらも普段の食生活に取り入れるとよいでしょう。
代表的な成分としてはビタミンCがあげられます。その他クエン酸なども、亜鉛の吸収率を高める成分です。

このように栄養素には、直接身体を生成する基となるものや、他の栄養素の吸収を助けたり、妨げたりするものも存在しています。
特に前髪を増やしたい、といった具体的な悩みであれば、髪の毛が成長する仕組みをよく知り、摂取が必要な成分が適切に取れているか、気にしておく必要があります。
具体的に必要な栄養素をあらかじめ調べておくと対策しやすいですが、摂取状況などを細かく管理するのは大変ですので、必要な栄養素が不足しないよう、まずはなるべく栄養のバランスを整えた食事にしておくことが大切です。

運動不足

栄養分は血管を通って全身へ行き渡ります。髪の毛を生成する際も、血管を通って栄養分が頭に行き渡り、髪の毛の成長を促します。もし、血流が悪くなっていると、頭に栄養分が行き渡りずらくなるので、髪の毛の成長が促されにくくなります。

血流が悪くなる原因は食生活などのも関わっていますが、運動不足なども原因の一つです。
特に決まったメニューの運動を毎日行っい、ハードなトレーニングをする必要はありませんが、定期的に身体を動かす習慣があるとよいでしょう。
身体を動かして血の巡りをよくしておけば、髪の毛の成長に役立ちます。

もし体質で前髪が少なくなっている場合

男性の場合、AGA(男性型脱毛症)と呼ばれる症状も考えられます。
AGAは自身の体質が関わっている可能性もあり、その場合は普段の生活の改善だけでは解決できないこともあります。
男性のAGAであれば、病院で治療することも可能なので、生活習慣の改善を行うと同時に、医師にも相談してみるとよいでしょう。

特に治療対象となるものが、前髪や頭頂部の薄毛ですので、前髪が少ないと感じ、かつ体質的にも薄毛になりやすいと考えられる場合は、病院へ行くとよいでしょう。
Hidada
久田 篤
発毛診断士

プロフィール

日本臨床医学発毛協会認定の発毛診断士。自身も薄毛で悩んだ経験から育毛業界に参入、育毛剤やシャンプーの研究開発に携わる。また、育毛開発プロデューサーとして薄毛に悩む顧客に対し、多くの発毛成果を上げ様々なニュースサイトで取り上げられる。美容室コンサルタント、育毛コンサルタントという顔もあり、過去の発毛実績を基に『最後に読む育毛の本』を出版。久田篤のブログ:髪フサフサ.com(http://husa-husa1ban.com/