乾燥肌用シャンプーとは|頭皮の乾燥・フケ・かゆみが気になる方へおすすめの商品をご紹介

日々のシャンプーやヘアケアは頭皮を清潔に保ち、髪の毛の正常な発育のためにとても重要です。しかし、間違った方法や知識でシャンプーやヘアケアを行っていると髪の毛の正常な発育を妨げ、フケや乾燥、かゆみなどの頭皮トラブルの原因となります。では、正しいシャンプーの仕方、髪や頭皮にやさしいシャンプーや正しいヘアケアとはいったいどういったものでしょうか? 今回、髪の毛や頭皮を清潔で健康な状態に保つためのシャンプーとヘアケアについて解説していきます。

Hidada
久田 篤 監修
発毛診断士

目次

  1. 01頭皮のフケや乾燥、かゆみはなぜ起きるのか
  2. 02頭皮のフケや乾燥、かゆみに悩む方はどのようなシャンプーを選ぶべきか
  3. 03頭皮のフケや乾燥、かゆみを防ぐ正しいシャンプーのやり方など
  4. 04まとめ

頭皮のフケや乾燥、かゆみはなぜ起きるのか

様々な頭皮トラブルを理解するために、頭皮についての基本的な知識を理解する必要があります。まずは、頭皮はどのような構造になっているのか、どのような働きをしているのかなど頭皮そのものについて学んでいきましょう。

頭皮の構造、頭皮についての基礎知識

頭皮の構造は基本的には体のほかの部分の皮膚と同じ構造になっていてます。一番外側には表皮があり、その次に真皮、皮下組織と3層構造になっています。その頭皮の中に髪の毛の成長の基となる毛根部分や毛乳頭、髪に栄養を運ぶ毛細血管などの重要な働きを持った部分があるため、髪の毛の成長にとっては、とても重要な部分です。
また、3層構造の中でも細かく分けると表皮は外側から角質層、顆粒層、有棘層、基底層の4層になっています。この表皮部分は基底層にある基底細胞が分裂し、成長することにより、押し出されるように角質層にある角質化した皮膚が剥がれ落ちていきます。このサイクルをターンオーバーと言い、日々新しく生まれ変わっています。このターンオーバーは通常、約28日(4週間)の周期で行われています。
では、頭皮の役割とはどのようなものでしょうか?
頭皮は髪の毛に栄養を供給するなど髪の成長にとって、とても重要な役割を果たしています。また表皮部分や、その表面をコーティングしている皮脂膜は紫外線やシャンプー、カラー剤、パーマ剤、整髪料などによる刺激や細菌や雑菌から皮膚を守っています。

頭皮はとてもデリケート

頭皮は基本的な構造は他の部分の皮膚と同じですが、他の部分の皮膚に比べて、とてもデリケートな皮膚です。皮脂腺や、汗腺が多くあるため、皮脂や汗で汚れやすく、フケやかゆみなどのトラブルも起こりやすくなっています。また、外からの刺激やダメージに弱く、保湿機能が低いのも特徴です。実際にマンダムが行った調査によると84%の男性の頭皮がフケや乾燥などによって荒れているとの結果が出ています。一度、ターンオーバーが乱れたり、乾燥して表皮が剥がれ落ちるなどすると、むき出しとなった頭皮はダメージの影響をダイレクトに受けてしまいます。そして様々な頭皮トラブルを招いてしまいます。

フケの正体

ここからは様々な頭皮トラブルから代表的なものを解説していきます。まずは、頭皮のトラブルの一つであるフケについて考えていきます。
そもそもフケとは何なのでしょうか? 実は、このフケの正体は前の項でもお伝えした乱れたターンオーバーの結果、剥がれ落ちた角質化した頭皮なのです。このフケとなる剥がれ落ちた角質化した皮膚は、正常なターンオーバーでは目に見えないほどの大きさで剥がれ落ちます。しかし、外部からのダメージや栄養バランスの乱れなどによって皮脂や地肌に存在する常在菌のマラセチア菌や肌質のバランスが崩れてしまうことによってターンオーバーが乱れてしまったときに、まだ未熟なままの細胞も一緒に大きな塊で剥がれ落ちてしまい、目に見える大きさのフケとなってしまいます。フケは従来、皮脂と菌が原因となって発生する油性のフケが一般的でしたが、近年では毎日シャンプーをすることが習慣となったために、乾燥性のフケが多くなってきました。脂性のフケはべたべたしていたり、頭をかいたときに爪の間に詰まったり、大きな塊で落ちてくることがあり、食生活の乱れやシャンプーのやり方が甘いことなどが原因となります。一方、乾燥性のフケはパラパラと細かく、手につくことなく、頭を触ると落ちずに舞ったりして、原因としては乾燥、シャンプーのし過ぎなどが挙げられます。フケがある時にはどちらのタイプのフケかを見極めて対策する必要があります。また、季節によっても発生する割合は異なり、気温が低い時に乾燥した地肌を守るためにターンオーバーの周期が早まってしまうことによって発生するなど冬に多いトラブルです。

乾燥はなぜ起きるのか? 

次に頭皮の乾燥についてです。頭皮の乾燥は、なぜ起きるのでしょうか?
頭皮が保湿機能が低いことは前の項でもお伝えしましたが、このことから頭皮は他の部分の皮膚に比べて水分量がとても少なくなっていて、乾燥しやすい部分でもあります。頭皮が乾燥する原因としてはフケが出る原因と同様に、紫外線などの外部からのダメージによって皮脂と常在菌のマラセチア菌と肌質のバランスが崩れてしまっていること、それによってターンオーバーが乱れてしまいフケとして表皮が剥がれ落ちてしまうことで頭皮の外部からのダメージに対するバリア機能が低下していることが挙げられます。

頭皮の乾燥を防ぐ方法 

では、この頭皮の乾燥はどのようにして防げばよいのでしょうか?
その対策としては、やはり、頭皮を健康な状態に保つこと、とにかく頭皮に負担をかけないことが重要です。頭皮のダメージとなるものとしては紫外線、洗浄力の高いシャンプーやカラーリング剤、スタイリング剤などの薬剤、過剰な皮脂などがあります。帽子などをかぶってなるべく紫外線を避けることや後の項で詳しく解説しますが、正しいシャンプー剤選びとシャンプーのやり方が重要となります。

頭皮のかゆみについて

様々な頭皮トラブルの中から、フケ、乾燥について解説してきましたが、次はかゆみについてです。頭皮のかゆみの原因と対策について考えていきましょう。頭皮のかゆみは頭皮湿疹とも言われます。その症状はかゆくなるのはもちろんのこと、頭皮が赤く炎症を起こす、シャンプーやスタイリング剤などの薬剤が染みる、フケが大量に出る、頭皮がべたべたする、もしくは乾燥するなどの症状も一緒に現れる場合があります。この頭皮のかゆみ、頭皮湿疹はいくつかの種類があります。

頭皮のかゆみの種類と原因

頭皮のかゆみ、頭皮湿疹には主に以下のようなものがあります。
接触性皮膚炎
接触性皮膚炎とはシャンプーやスタイリング剤などの薬剤といった直接頭皮に接触するものに対して、刺激が強すぎたり、アレルギーがあるために頭皮が反応してかゆみがでるものです。
脂漏性湿疹
この脂漏性湿疹は頭皮の皮脂の分泌が過剰なために常在菌のマラセチア菌が増殖することで起こると言われています。男性ホルモンが多い、ストレスやビタミンB不足でも起こることがあります。
皮脂欠乏性皮膚炎
空気が乾燥した季節や洗浄力が高いシャンプーで髪を繰り返し洗うことで頭皮が乾燥して弱ってしまい、バリア機能が低下することで炎症を起こします。
アトピー性皮膚炎
アトピー性皮膚炎が頭皮にも出た状態です。

頭皮のかゆみを防ぐ方法

これらの頭皮のかゆみ、頭皮湿疹を防ぐためには、フケや乾燥と同様に頭皮を健康な状態に保つことが重要となります。自身の頭皮のかゆみの状態がどの症状なのか、何が原因なのかを考えて、思い当たる点を改善しなくてはいけません。長時間、頭皮に紫外線を浴びていなかったか?髪が蒸れるような状態じゃなかったか?皮脂が過剰になったり、ビタミンが不足するような食生活を送っていなかったか?洗浄力の強いシャンプー剤や刺激の強いカラーリング剤、スタイリング剤、パーマ剤などの薬液を使用しなかったか?など自身の生活を振り返ってみましょう。

その他の頭皮トラブル

乾燥やフケ、かゆみの他にも様々な頭皮トラブルがあります。頭皮は皮脂の分泌が多い部分です。そのため、過剰に分泌された皮脂が毛穴に詰まることで引き起こされる頭皮ニキビがあります。ストレスや睡眠不足、栄養の偏りやホルモンバランス乱れなども原因として挙げられます。そのほかには毛穴にシャンプー剤などのすすぎ残しのような不純物が詰まることや乾燥によって失われた皮脂を取り戻そうと過剰に分泌されることが原因である場合もあるため、髪の毛や頭皮に良い生活を送ること、空気の乾燥、シャンプーのし過ぎなどによる頭皮の乾燥などに注意して、しっかりとした頭皮のケアをすることが必要です。他には首や肩のコリ、ストレスなどの生活習慣によって頭皮の血行が悪くなり、頭が重いように感じる、頭が痛く感じる場合があります。原因となる首や肩のコリやストレスを溜めないように、ずっと同じ姿勢での仕事を続けない、運動やストレッチ、マッサージなどをして筋肉をほぐす、ストレスを溜めないように心がける、趣味や運動などでストレスを発散するなどの工夫が必要です。

参考

頭皮のフケや乾燥、かゆみに悩む方はどのようなシャンプーを選ぶべきか

前項までで、フケや乾燥、かゆみなどの頭皮トラブルを防ぐには頭皮を健康で清潔な状態に保つことが重要だということが理解できたのではないでしょうか?
その為には日々のシャンプーによって頭皮を清潔に保つ必要があります。しかし、このシャンプーもシャンプー剤選びやシャンプーの仕方を誤ると、頭皮に対して刺激を与え、逆に頭皮環境を悪化させることとなってしまいます。では、どのようなシャンプー剤を選び、どのようにしてシャンプーを行えばよいのでしょうか?ここからは、シャンプーについて考えていきたいと思います。

シャンプーについての基礎知識 

まずは、シャンプーはどのようにして皮脂や汚れを落と落としているのでしょうか?また、どのような成分が使われているのでしょうか?
シャンプー剤の基礎的な知識を解説していきます。シャンプーには界面活性剤という成分が入っています。この界面活性剤は様々な洗浄剤に用いられていますが、親水性と親油性の二つの性質を持つことで頭皮についた皮脂や汚れを浮き出させて頭皮から引き離すことで頭皮を洗浄しています。この界面活性剤には石油系界面活性剤、石鹸、アミノ酸系界面活性剤の3種類が存在していますが、それぞれにメリットとデメリットがあります。石油系界面活性剤は安価で泡立ちもよく、短時間で洗うことができますが洗浄力が強すぎるデメリットを持っています。石鹸は石油系界面活性剤と同様に泡立ちが良く短時間で洗うことができ、皮脂をすっきりと落とすことができますが、皮脂を落としすぎて突っ張ってしまう、すすぎ残しが残りやすいデメリットがあります。アミノ酸系界面活性剤は頭皮や髪にダメージが少なく、しっとりとした洗い上がりとなりますが、泡立つのが遅く、洗浄力が弱いために洗うのに時間がかかるデメリットがあります。頭皮にやさしいという点においては頭皮や髪の毛の成分に近く洗浄力が強過ぎないアミノ酸系界面活性剤を用いたシャンプーが良いでしょう。自身の頭皮の肌質、汚れ方や皮脂分泌量に合ったシャンプーを使うことが重要です。

地肌ケア用のシャンプーについて 

様々な種類があるシャンプーですが、中には、刺激が少なく、地肌のケアをすることを得意とした地肌ケア用のシャンプーがあります。地肌ケア用のシャンプーとはいったいどのようなものでしょうか?またどのような効果があるのでしょうか?

地肌ケア用シャンプーとは

地肌をケアすることに特化したシャンプーとはいったいどのようなものでしょうか?
地肌ケアシャンプーとは主にアミノ酸系の界面活性剤を用いたシャンプーなどのことを指します。髪の毛の成分である、たんぱく質を構成するものはアミノ酸で髪の毛と同じ成分のためにダメージを受けにくくなっています。また、髪や頭皮の栄養となるたんぱく質を与えます。人の肌と同じ弱酸性なので刺激も少なくなっています。また、フケの発生を抑える効果のあるシャンプーや、かゆみや炎症を抑える抗菌作用のある医薬部外品に分類されるシャンプーなどもあります。自身の頭皮の状態に合うシャンプ―を選ぶようにしましょう。

地肌ケア用シャンプーの洗浄力や髪をケアする力とは

地肌ケア用のシャンプーは刺激を抑えるために洗浄力は弱くなっています。そのため汚れが落ちにくいのでシャンプーする際は、ゆっくり丁寧にシャンプーを行う必要があります。また、アミノ酸系シャンプーは、髪や頭皮へ吸着しやすい性質もあります。そのため、髪や頭皮に界面活性剤が残留してしまいやすいために、すすぎ残しがないようにしっかりすすぐ必要があります。
髪をケアする効果についてはどうでしょうか?
地肌ケア用として販売してあるシャンプーやコンディショナーには潤いを与えて感想を防ぐ保湿効果のある成分やフケ対策の成分が入っているものもあります。洗浄力が優しいだけでなく自身の頭皮の悩みにあったシャンプーを選ぶようにしましょう。また男女でも選ぶ基準は異なってきます。基本的に男性の頭皮であれば、油分が多い傾向にあります。その油分は雑菌の繁殖の原因にもなります。そのため、皮脂の抑制効果があるものを選びましょう。女性の場合では、男性と比べると油分が少ない傾向にあります。そのため、皮脂を取り除く効果が高いものを使用すると頭皮に必要な油分までも洗い流してしまう恐れがあるので、洗浄力よりも保湿効果が期待できるもの、女性用のシャンプーを選ぶのが良いでしょう。

ノンシリコンシャンプー

フケの対策としてノンシリコンシャンプーを選ぶのも効果的です。一般的なシャンプーにはシリコンが含まれています。このシリコンは髪を美しく見せるために髪の表面をシリコンでコーティングしてツヤを出す役割があります。しかし、このシリコンが毛穴をふさいでしまったり、長時間使用すると微生物によって分解できないために頭皮に蓄積してフケがでる原因になる場合もあります。フケが気になる際はノンシリコンシャンプーを選ぶのも効果的でしょう。

頭皮のフケや乾燥、かゆみを防ぐ正しいシャンプーのやり方など

様々な頭皮トラブルを避けるためには正しいシャンプーで髪や頭皮を洗って清潔に保つことがとても重要です。では、正しいシャンプーとはいったいどのようにして行えばいいのでしょうか? 正しいシャンプーを行えているかチェックしていきましょう。

ぬるま湯であらかじめ、よく洗い流す 

まずは、軽く濡らして、すぐにシャンプーで洗わずに、しっかりとお湯だけで汚れをあらかじめ落としましょう。ぬるめのお湯で2~3分ほどゴミやほこりなどの汚れや整髪料、皮脂を洗い流すようにしましょう。この時、お湯が熱すぎると頭皮への刺激が強く、脂分を落としすぎて乾燥しすぎて頭皮トラブルや薄毛の要因ともなるのでぬるめのお湯で行うのがベストでしょう。この予洗いをしっかり行うことで、シャンプー剤で過剰に洗いすぎることを防ぐことができます。

シャンプーは優しく地肌にダメージを与えないようにする 

次にシャンプー剤をつけてからですが、直接頭皮につけないようにしましょう。しっかりと手で泡立ててから地肌へのダメージを与えないように髪の毛につけて洗いましょう。また、髪の毛につけてからも注意が必要です。髪に泡立てたシャンプー剤をつけたあとは爪を立てて頭皮をゴシゴシ洗うのではなく、頭皮への負担が少ないように、指の腹で優しくマッサージするように洗っていきましょう。

丁寧にすすぎきる

すすぎはシャンプーをする際にとても重要な工程です。しっかりと髪が洗えた後は丁寧にシャンプー剤が残らないようにすすいでいきましょう。この時にすすぎ方が足りずにシャンプー剤が頭皮や毛穴にに残ってしまうと頭皮トラブルや薄毛の要因ともなります。

過剰にシャンプーをし過ぎない

シャンプーで髪を洗うことは皮脂や汚れ、整髪料など頭皮にとって放っておくと悪影響を及ぼすものを綺麗に洗い落とし、清潔で健康な状態に保つためにとても重要なことですが、洗いすぎることはよくありません。そのため、過剰にシャンプーをしないことはとても重要です。洗浄力が強いシャンプーに含まれる界面活性剤は頭皮にダメージを与えます。洗浄力が強いシャンプーでゴシゴシ洗ったり、一日に何度もシャンプーをしたりするのは必要な皮脂や表皮までも落としてしまったり、頭皮に傷がついてしまったりして、かえって頭皮の乾燥、フケ、過剰な皮脂の原因となります。そのために、しっかりと予洗いすることや蒸しタオルで汚れをあらかじめ浮かしてからシャンプーをする、美容室でシャンプーをした日は家でのシャンプーは控えるなどの工夫も必要です。シャンプー剤による頭皮への負担を減らすことを心がけましょう。また、特に臭いや汚れ、皮脂が出るようなことをしていない日はシャンプーをしない日を作って頭皮を休ませるのも効果的です。

正しいトリートメントの方法

シャンプーの後はトリートメントでケアする方も多いのではないでしょうか?
トリートメントは髪の表面に被膜を作ることで髪の毛を外部の刺激から守ったり手触りをよくしたりする効果があります。しかし、このトリートメントも頭皮や毛穴に残ると頭皮トラブルの原因となります。トリートメント剤は頭皮につかないようにして、髪の毛の特に毛先部分になじませるようにして使用しましょう。また、トリートメントをした上に、蒸しタオルを巻くなどするとキューティクルが吸着しやすくなって、より効果的です。トリートメントをした後は頭皮にトリートメント剤が残らないように、しっかりとすすぐことが重要です。

正しいドライの方法

シャンプー、トリートメントが終わると髪を乾かしていきます。しっかりとドライヤーを用いて乾かしていきましょう。自然乾燥はしないようにしましょう。洗ったばかりの髪の毛はキューティクルが開き傷つきやすい状態となっていて自然乾燥ではそのキューティクルが開いたままの状態で乾いてしまい髪の毛にとってもよくありません。また頭皮にとっても湿ったままの状態は雑菌が繁殖しやすく、炎症などのトラブルを起こしてしまう原因にもなります。まずはタオルでしっかりと水分をふき取ってから、一か所に当て過ぎたり、頭皮に近づけすぎたりして乾かしすぎたり頭皮に負担を与えないように注意しながら乾きにくい部分の髪の毛や頭皮を乾かすようにしてドライしていきましょう。

頭皮のチェック方法

頭皮は髪を育てるために重要な土台となります。しかし、その頭皮が血行が悪くなって硬くなってしまうと毛根部分へ栄養が行き届きにくくなります。その為に頭皮をマッサージすることで血行をよくする必要があります。まずは下記の方法で自身の頭皮の硬さはどうかチェックしてみましょう。

頭皮全体を前後させてみる

両手の指を頭皮に当てて前後させてみましょう。少し動くようであれば問題ありませんが、硬くて動かないようであれば頭皮が硬くなって血行が悪くなっている恐れがあります。しっかりとマッサージをしてほぐし、血行を良くする必要があるでしょう。

ツボを押してみる

頭のてっぺんには百会(ひゃくえ)と呼ばれるツボがあります。この百会を中指の腹で強く押してみましょう。その際に、頭皮に弾力性があり、厚みを感じることができ、気持ちがいいようであれば頭皮は健康な状態といえるでしょう。痛く感じるようであれば血行が悪くなっている恐れがあります。またガチガチに硬く感じる場合は毛根部分や毛細血管、末梢神経、表皮の下にある皮下組織が正常に機能するにはとてもよくない状態で薄毛になる恐れがあります。また、逆に弾力がありぶよぶよしている状態もリンパの流れや血液の流れが悪くなっている恐れがあり良くない頭皮状態です。

頭皮トラブルを改善するヘッドマッサージ

頭皮が硬くなっていると髪の成長にとってもよくないことをお伝えしましたが、硬くなった頭皮を柔らかくして結構をよくする方法として頭皮のマッサージの仕方をご紹介します。頭皮をチェックしてみて硬かったという方は特に下記のマッサージをすることをおすすめします。

円を描くようにマッサージする

首筋から頭頂部にかけてを両手の指で円を描くようにしてもみほぐしていきます。しっかりもみほぐすことで血行が良くなります。

頭皮を指先で軽くたたく

頭皮を両手の指先を立ててリラックスした状態で軽くポンポンと当ててたたいていきます。

頭皮を指で押し込む

頭皮を人差し指や両手の指の腹を使って押し込んでいきます。頭皮全体や頭皮のチェックの際にも出てきた百会を気持ちいいと感じる程度に押していきます。

首を指で押し込む

両手で頭を抱えるようにして親指で頭の後ろ、首と頭の付け根、首筋を回すようにしてもみほぐしていきます。首の後ろにもツボがあるので気持ちいいと感じる程度にマッサージしていきましょう。

これらのマッサージは簡単に短時間でできるものなので仕事中や家で手が空いた時やお風呂で湯船につかっている際やシャンプーをする前後などに行うとよいでしょう。ちょっとした時間で頭皮をほぐしていきましょう。

まとめ

頭皮は紫外線やシャンプー、カラー剤、パーマ剤、整髪料などによる刺激や細菌や雑菌などから皮膚や毛根を守っていますが、他部分の皮膚よりも水分が少なく、保湿機能も弱く、ダメージに弱いためとてもデリケートな部分と言えるでしょう。そのため一度、ターンオーバーが乱れたり、表皮がフケとして剥がれ落ちてしまうなど頭皮が健康な状態を維持することができなくなってしまうと大きな影響を受けることとなってしまいます。
そのためには日々のシャンプーをシャンプー剤選びから見直すことはとても重要なこととなります。自身の頭皮の状態は悪くなっていないか、また、どういった肌質なのか、皮脂が多い、乾燥しやすいなど、そのような特徴があるのかをしっかりと知ったうえで、洗浄力の強さや地肌を保護する成分、保湿する成分が入っているシャンプーなど自分に合ったシャンプー剤を選んで正しい方法でシャンプーをして頭皮を清潔な状態に保ちましょう。
Hidada
久田 篤
発毛診断士

プロフィール

日本臨床医学発毛協会認定の発毛診断士。自身も薄毛で悩んだ経験から育毛業界に参入、育毛剤やシャンプーの研究開発に携わる。また、育毛開発プロデューサーとして薄毛に悩む顧客に対し、多くの発毛成果を上げ様々なニュースサイトで取り上げられる。美容室コンサルタント、育毛コンサルタントという顔もあり、過去の発毛実績を基に『最後に読む育毛の本』を出版。久田篤のブログ:髪フサフサ.com(http://husa-husa1ban.com/