【頭皮シャンプーガイド】頭皮トラブルの原因やおすすめの頭皮シャンプーなどを解説

頭皮のトラブルで悩む人は年々増えています。しかも年齢を重ねてからではなく若いころから薄毛や抜け毛、AGAなどになるケースが増えています。頭皮トラブルの原因は不規則な食事、睡眠不足、ストレス増加など毎日の生活習慣からくるものがほとんどです。頭皮トラブルを軽減するためにおすすめの頭皮シャンプーや紫外線対策、頭皮に栄養のある食事などヘアケアを毎日の生活で実践していきましょう。

Hidada
久田 篤 監修
発毛診断士

目次

  1. 01頭皮シャンプーの重要性
  2. 02知っておきたい頭皮のメカニズム
  3. 03毎日やるおすすめの頭皮ケア方法
  4. 04頭皮環境が悪化することで起きる頭皮トラブル
  5. 05トラブルを防ぐ強い頭皮を作ろう
  6. 06まとめ

頭皮シャンプーの重要性

シャンプーの目的は、頭皮を洗うことです。しかし、シャンプーは髪を洗うことだと間違って認識している人もいます。頭皮トラブルで悩んでいる人が最初に実践することは、髪を洗うではなく頭皮を洗うと認識することです。

頭皮シャンプーの役割

頭皮シャンプーの役割は髪についているホコリや汚れを落とすだけではありません。頭皮シャンプーの主な目的は頭皮についた皮脂を落としてあげることなのです。
普段は髪に隠れてなかなか見えませんが、頭皮には顔の何倍も皮脂腺があります。しかもこの皮脂腺は毎日分泌をしているため頭皮や髪の毛にも汚れがつきます。頭皮の皮脂量は、額の約2倍と言われています。毎日分泌される皮脂は、洗い流さないまま放置してしまうと刺激となって皮膚のターンオーバーを乱してしまいます。
ターンオーバーが乱れると頭皮に備わっているバリア機能が低下し、潤いが維持しにくくなり頭皮トラブルにつながります。そのため皮脂を毎日シャンプーで洗う必要があるのです。

頭皮の皮脂は、毎日分泌されており髪に伝わります。しかし、人間の皮脂は15~17度で固まってしまい、この温度以下になると髪に伝わりにくくなり頭皮にとどまってしまう可能性があります。その際頭皮に存在する常在菌が皮脂を分解します。分解された皮脂は脂肪酸に変換され、頭皮トラブルの原因となる「変性皮脂」になってします。頭皮トラブルを防ぐためにも、頭皮から分泌された皮脂は放置せずに適度にシャンプーなどで洗い流すことが大切になってきます。

市販されている頭皮シャンプーの種類

ヘアケアに有用なひとつの方法としてシャンプーは大切です。毎日使うものであれば自分に合ったものを使いたいと考えている方も多いようです。しかし現代のシャンプーは種類が多く何が自分に合っているのか探すのが難しいのです。数多くあるシャンプーをカテゴリごとに分けてみました。
アミノ酸シャンプー
アミノ酸が入ったシャンプーは最近増えてきています。アミノ酸シャンプーは、成分の中にアミノ酸の界面活性剤を使用したシャンプーのことです。頭皮は非常にデリケートな部分です。また人間の髪や頭皮にあるタンパク質は、アミノ酸で構成されておりなくてはならない成分です。アミノ酸系のシャンプーは髪や頭皮に刺激が少ないのです。
頭皮に起こりやすいトラブルのひとつに「フケ」があります。フケは大きく分けて、湿って塊状態になったフケと乾いてサラサラしたフケのふたつがあります。
頭皮が乾燥することで発生しやすい乾燥タイプのフケは、洗浄力の強いシャンプーが原因になることが多いのです。洗浄力がそこまで強くなく刺激が弱いアミノ酸系のシャンプーは頭皮環境を整えやすく乾燥に対して有効とされています。
しかしアミノ酸系のシャンプーは洗浄力がそこまで強くなく、少し髪にベタつくのでしっかりと時間をかけて洗う必要があります。また皮脂の分泌が過剰な人や、髪の汚れがひどい人などは、二回に分けて洗うなど洗い方を変えて、アミノ酸シャンプーを上手に使いましょう。
高級アルコールシャンプー
高級アルコールシャンプーは、ドラッグストアやスーパーなどで市販されているものです。昔は石油系シャンプーが主流でしたが、環境に影響を与えるということで、成分を天然脂に変えて、名称が高級アルコールシャンプーになったのです。
高級アルコールシャンプーは、洗浄力が高く泡立ちもいいのがポイントです。気持ちよくさっぱりと頭皮や髪を洗うシャンプーとして有用です。また市販されているシャンプーの中では、手に入りやすいという理由で経済的です。毎日使用するものなので、コストを抑えたいという方も多いはずです。
しかし高級アルコールシャンプーは、洗浄力が強いため人によっては合わないケースもあります。自分の頭皮の状況に合わせてシャンプーを選びましょう。例えば、頭皮が敏感な方は、シャンプー成分表にラウレス硫酸ナトリウムと表記されているものは使用しないのがおすすめです。このラウレス硫酸ナトリウム成分は、泡立ちが良く、洗浄力が強いですが、頭皮が敏感な方には頭皮トラブルを引き起こしやすいです。かゆみや育毛などを考えている場合は避けたほうがいいかもしれません。
石鹸シャンプー
石鹸シャンプーは洗浄力もある程度あるため毛穴の汚れを落としやすいシャンプーで、髪質に合えば健康的な髪を維持しやすいのもポイントです。また頭皮は、デリケートな部分です。毎日のシャンプーで刺激の強い成分は避けたいところです。石鹸シャンプーは刺激の強い成分が少ないため頭皮に必要な皮脂を残しやすいのです。

知っておきたい頭皮のメカニズム

頭皮トラブルの対策や予防のためにも頭皮と髪の毛の関係を正しく知ることは大切です。
まず髪の毛に関してですが、髪の毛には軟毛と硬毛の2種類に分けられます。軟毛はメラニン色素があまり含まれておらず細いのが特徴です。硬毛は、逆にメラニン色素が多く、太く丈夫な髪の毛です。
次に髪の毛が生えている皮膚は、表皮、真皮、皮下組織の3層からなっています。これは顔や腕など他の皮膚の部分と同じ構成です。さらに表皮は、角質層、顆粒層、有棘層、基底層と分かれています。皮膚は毎日少しずつ角質層が剥がれ落ちて、新しい角質層ができてきます。この一定のサイクルをターンオーバーと呼び、頭皮にもこのサイクルがあるのです。

髪と毛根の関係性

髪の毛は、毛幹と毛根に分けられます。毛幹は、頭皮から出ている部分で私たちが髪の毛と呼んでいる部分です。毛根は、頭皮の中に入っており、私たちが普段見ることはない部分です。毛根の周辺には、皮脂の出る皮脂腺があります。さらに毛根は、毛細血管によって運ばれてきたアミノ酸や水分などの栄養をキャッチする毛乳頭があります。毛乳頭の周りには、細胞分裂を繰り返して成長する毛母細胞があります。
髪の毛は常に成長しています。この成長はヘアサイクルと呼ばれ、「成長期」「退行期」「休止期」と呼ばれています。成長期は、髪の毛を作る毛母細胞が活発に行動します。
この成長している時は髪の毛が軟毛ですが徐々に成長して太くなります。次の退行期は、毛母細胞の活動が衰えて髪の毛の成長が止まっていきます。最後の休止期は、毛母細胞の働きが停止し、成長しきった髪の毛が抜けていきます。休止期は、髪が抜け落ちますが次に生えてくる髪の毛の準備段階なのです。

自分の髪質を理解知ることが大切

髪質は人によって異なります。また髪質によって再現できるヘアスタイルも違ってくるので自分の髪質を知ることは重要です。髪質は、髪の構造であるキューティクル、コルテックス、メデュラの比率によって違います。
例えば、キューティクルの層がそこまで多くなく、コルテックスの密度が高い場合髪が硬くなる傾向にあります。硬い髪は、コシがあって丈夫ですが、朝起きたときの寝ぐせが強くてなかなか治らなかったり、美容室でパーマをかけてもすぐ解けたりします。くせ毛や細毛の方は、キューティクルの層が薄い場合が多く、パーマはかけやすいがボリュームがないなどの特徴があります。
自分の髪質を知らずに毎日シャンプーをして、お風呂から上がった後に髪を乾かしていると徐々に髪の毛が細くなったり、抜け毛が多くなったりと髪のトラブルに発展してしまう可能性もあります。髪のトラブルを予防するためにも自分の髪質は早めに知っておきましょう。

髪を構成する成分

髪は、ケラチンというタンパク質に属する成分で主に構成されています。ケラチンは髪の中で約90%も占めています。ケラチンは他の皮膚の部分にも構成する成分として使われています。つまり髪の毛は皮膚の延長上の組織とも言えます。
ケラチンは、水分を含んだ繊維状の形をしており、弾力性があります。ケラチンは、含まれているアミノ酸の比率によって、硬ケラチンと軟ケラチンに分けられます。
ケラチンを構成するアミノ酸は、18種類と多く「グルタミン酸」「シスチン」「ロイシン」「アルギニン酸」「セリン」「アスパラギン酸」「スレオニン」「メチオニン」「トリプトファン」「プロリン」「グリシン」「チロシン」「バリン」「アラニン」「フェニルアラニン」「リジン」「ヒスチジン」「ヒドロキシプリン」となっています。
この中にあるメチオニンと呼ばれるアミノ酸は、必須アミノ酸と呼ばれており、私たちが生命活動をするうえでなくてはならないものです。しかし必須アミノ酸は、体内で生成されないため、食事やサプリメントなど外から摂らなくてはいけないものです。

毎日やるおすすめの頭皮ケア方法

抜け毛や薄毛、AGAなどの髪のトラブルに発展する前に予防することは大切です。毎日のヘアケアを実践できれば予防へとつながり、髪を健康的で丈夫なものにします。毎日のヘアケアでできるものとして、シャンプーを自分の合ったものに変更して正しい方法で髪や頭皮を洗う、睡眠時間を十分に確保する、整髪料を自分の髪質に合わせて使う、ブランシングを丁寧にするといったヘアケア方法があります。
これらのヘアケアを毎日実践し、維持することで髪のトラブルを減らし、若々しい丈夫な髪にすることができるのです。

毎日のシャンプーでの注意点

頭皮を意識したシャンプーで注意すべき点は強い刺激を与えないことです。頭皮は非常にデリケートな部分です。強い刺激や紫外線で頭皮トラブルに発展してしまう可能性があります。毎日のシャンプーでは優しく丁寧に指の腹でなぞるように頭皮を洗って毛穴にたまった皮脂を流しましょう。
しかし、洗いすぎにも注意が必要です。増えすぎた皮脂を洗い流すことが目的ですので、すべての皮脂を流してしまわないようにしましょう。
シャンプーの正しいやり方として、シャンプーをする前に髪と頭皮をしっかり洗うことです。この際ごしごし洗ってしまうと頭皮に悪影響を与えるので、髪と頭皮がしっかり濡れるように時間をかけて洗うことが大切です。
次にシャンプーですが、適量をしっかりと手で泡立ててから頭皮に付けるようにします。爪を立てないように指の腹でゆっくりと揉むようにシャンプーをなじませましょう。
シャンプーを洗い流すときは、洗い残しがないように全体についたシャンプーを落とします。ぬるま湯で時間をかけて洗い流しましょう。
お風呂から上がった後は髪をタオルでしっかりと拭いてある程度水分を落とします。その後ドライヤーを温風にして頭から話して風を当てましょう。キューティクルは熱に弱いので近くでドライヤーを当ててしまうとキューティクルが破損してしまう可能性があるからです。

睡眠が頭皮環境を充実させる

睡眠時間は、髪の成長をサポートするホルモンが活発に動く時間です。しっかりと睡眠時間を確保するためにも毎日の就寝時間をしっかりと取って、同じ時間帯に寝るようにしましょう。
また睡眠には、ゴールデンタイムというものが存在します。ゴールデンタイム中は、成長ホルモンの動きが活発になります。活発になる時間も22時から深夜2時と言われています。ホルモンは、起きている間に破損した細胞の修復や疲労の回復、髪の成長などさまざまなことに影響があります。ここで注意しなくてはいけないのが、ただその時間に合わせて眠ればいいというわけではないことです。
ゴールデンタイムは、寝る深さも関わってきます。睡眠は浅い眠りと深い眠りを繰り返しながら寝ているのです。この深く眠っている時がゴールデンタイムに重なるようにすること質のよい睡眠にすることができます。一般的には就寝してから最初の3時間くらいと言われており、この時間帯にぐっすりと眠れるかがカギを握っています。
睡眠の質を高めるために準備できることはさまざまあります。例えば、アロマを焚いて気分をリラックスさせたり、スマホやテレビなど寝る30分魔には使わないようにしたりなどすぐに実践することができます。質のよい睡眠をして、髪を丈夫にしてトラブルを軽減しましょう。
毎日の睡眠時間をゴールデンタイムに合わせるようにすることが、髪の成長や髪のトラブル防止につながります。

整髪料を使うポイント

整髪料をつけて髪をセットする際は、量に気をつけましょう。整髪料の量が多いと、毛穴に汚れが詰まりやすくなったり、髪の毛に汚れが付いたりと髪のトラブルになりやすいからです。整髪料は最低限の量にして髪をセットするように心がけましょう。

頭皮ケアをサポートするブラッシングのやり方

ヘアブラシで髪をとかすブラッシングは、髪を整えるときに必要なことです。寝ぐせがつく朝は特に重要です。あまり重要視していない人もいますが、ブラッシングは丁寧にすることでキューティクルの状態を整えて、髪にツヤを出すことができます。キューティクルは、ひとつひとつが鱗のような形をしており、髪の表面に重なっています。その流れを壊さないようにブラッシングすることができれば、自然なツヤを再現することが可能です。
ブラッシングは、シャンプーをする前に行うことで髪についた汚れやホコリをある程度落とすことができます。他にも就寝前のブラッシングも有用です。枕などの寝具によって起こる摩擦を減らしてくれます。
ブラッシングをする際に注意しなくてはいけないことは頭皮に刺激を与えないようにすることです。ブラッシングする際は、頭皮ではなく髪の毛に使うように意識しましょう。

頭皮はデリケートなので優しく丁寧なケアを意識しましょう

頭皮は非常にデリケートな部分です。シャンプーの間違ったやり方やドライヤーの熱、紫外線など刺激を受けやすいのです。また頭皮に出る症状は人によって違います。フケが増える、炎症するなどさまざまです。頭皮に違和感があった場合はまずは自分でチェックして、気になるようであれば病院に行くこともひとつの方法です。

頭皮環境が悪化することで起きる頭皮トラブル

頭皮環境が乱れることで起こる悩みはさまざまあります。原因は生活習慣の乱れによる食生活のバランスや睡眠、ストレスなどによるものとヘアケアができていない場合などです。
ヘアケアに関しては、実践していても間違った方法であれば髪に悪影響を与えてしまいます。頭皮は非常にデリケートな部分ですので、ヘアケアは丁寧にすることが大切です。

年齢と頭皮環境の変化

年齢を重ねるごとに体は衰えていきます。この衰えは頭皮にも存在します。髪の毛にハリやコシがなくなってきたり、抜け毛が増えてきたりかゆみが増えてきたりなどです。
さまざまな症状が出てきますが、肌と同じようにケアすることでこれらの症状を抑えることができます。気が付いた時に手遅れになってしまわないように今のうちからヘアケアをしっかりと行うことが大切です。

フケが出やすくなる

フケが大量に発生するのも頭皮環境が悪化している証拠です。よくあるのが、服の部分に白いサラサラしたフケが付着するトラブルです。フケには二種類のタイプがあり、さらさらしたフケと湿ったフケです。
多くの人が悩むフケはサラサラしたタイプもので、原因は頭皮の乾燥によるものです。このタイプで注意すべきことは、気にしすぎるあまりシャンプーを頻繁に行ってしまうことです。シャンプーはしすぎないようにしましょう。
湿ったフケは、頭皮の皮脂をとりすぎた場合に発生します。皮脂をとりすぎないように強い刺激があるシャンプーであれば変更し、爪で頭皮を掻くような行動も控えましょう。

頭皮のニキビが増える

頭皮のニキビは、頭皮の皮脂の量が増加し、それが毛穴に詰まって炎症することでニキビになります。脂肪や糖分などが多く含まれた食事や、肌に合っていないシャンプー、頭皮を不潔な状態にする、ストレスなどが原因となります。根本的に解決するためにも生活習慣の見直しから始めましょう。

頭皮の乾燥

頭皮の乾燥は、必要な皮脂が少ない状態が続くことで発生します。シャンプーをやりすぎたり、年齢を重ねたりすることでその発生率は高くなります。乾燥した頭皮は、血行が悪くなりやすいためせっかくの頭皮ケアも効果がうすくなります。まずは頭皮の乾燥の原因となる行動があるかどうかチェックしてみましょう。

頭皮がべたついてくる

頭皮がべたつく状態は皮脂が多い場合です。頭皮は顔や腕など他の部分と比べて皮脂腺が多いためさまざまな髪のトラブルになりやすいのです。不衛生な頭皮、過剰なストレスや運動不足が原因となります。栄養が偏っている人はバランスのよい食事を心がけて十分な栄養を頭皮に送るようにしましょう。

頭皮のにおいが変化する

頭皮のにおいがきつくなった人は、余分な皮脂が酸化した場合です。頭皮で分泌される皮脂は、外部刺激から守る重要な働きがあります。しかし、脂肪や糖分の摂りすぎや、カラーやパーマのやりすぎで、皮脂が過剰に分泌されてしまうと皮脂が頭皮にたまっていき酸化してしまいます。これが頭皮のにおう原因となってしまうのです。
頭皮のにおいが強くならないように、栄養バランスのとれた食事を心がけて、ヘアケアを毎日実践し、頭皮を清潔にしましょう。

抜け毛が多くなる

抜け毛にもさまざまなタイプがあります。ブラッシングしている時に大量に抜ける、シャンプーの時に抜ける、髪をセットしている時に抜けるなどがあります。また男性と女性で抜ける部分や抜け方が違います。これらは主に体内にあるホルモンが影響しているためです。
不規則な生活やストレスなどでホルモンバランスが崩れてしまった時に抜け毛として症状に現れるのです。ホルモンバランスを正常にするためにも生活習慣を整えて、ストレスは適度に発散してため込まないようにしましょう。

薄毛が増えてくる

薄毛は地肌が見えるようになってきて、髪のボリュームがなくなってきた状態です。抜け毛の延長上にある症状で、現代では若い男性や女性の悩みでもあります。薄毛になる原因は、頭皮から過剰に分泌される皮脂や、やりすぎるヘアケア、偏った食生活、血行不良などです。薄毛は進行するものなので、早めのヘアケアを実践することが有用です。しかし、間違ったヘアケアは頭皮環境を悪化させるだけです。まずは自身の生活習慣を見直して整えるところから始めましょう。

トラブルを防ぐ強い頭皮を作ろう

頭皮は環境や生活の影響を受けやすいデリケートな部分です。髪のトラブルになりにくい頭皮を作るためにも毎日の食事や睡眠、ヘアケアなどは必須です。最初にすべてを実践することは難しいですが少しずつ変えていき、毎日継続するようにしましょう。

偏った食事は頭皮環境を悪化させる

仕事が忙しくてしっかりとした食事がとれていない人は多く、簡単に食事ができるインスタント食品に頼ってしまいがちです。食品の中には、高カロリーで糖分や脂肪が多く含まれているものがあり、それを毎日続けてしまうと栄養が偏ってしまいます。栄養が偏ると血流のコレステロールの割合が増加し、毛乳頭が栄養を送りにくくなってしまいます。栄養を髪にしっかりと届けるためにもバランスのよい食事を心がけるようにしましょう。

ストレスをうまく軽減して頭皮の悪化を防ぐ

ストレスはあらゆる病気に発展する可能性があります。髪にとっても同様で、ストレスが増加すると、自律神経が緊張し血管の収縮がうまくいかなくなります。血流が悪いと栄養が届きにくくなってしまいます。またストレスは成長ホルモンの分泌にも影響します。ストレス増加は、頭皮環境の悪化を招きますので、適度にストレスを解消し、なるべく溜めないようにすることが重要です。

お酒やたばこが頭皮に与える影響

お酒やたばこは頭皮に影響を与えます。お酒に関しては適量であれば問題ありません。しかし、大量のアルコールは、アルコール依存症や肝硬変などを引き起こす恐れがあります。これらの影響は身体だけでなく、頭皮にも影響を与えますのでアルコールの過剰な摂取は控えましょう。
たばこは、多くの有害物質が多く含まれており、少量であっても体や頭皮への影響があります。ニコチンは、血管を収縮させるので抜け毛や薄毛など髪のトラブルを引き起こす恐れがあります。たばこを吸っているのであればすぐにやめるようにしましょう。

自分に合ったヘアケア用品を選ぶことが大切

自分に合わないヘアケア用品を使用することは頭皮に影響を与えます。頭皮環境の悪化の原因のひとつに過度なヘアケアや自分の髪質に合っていないヘアケア用品の使用などもあります。また髪を乾かす際のドライヤーも熱風を近くで当てていると髪に良くありません。自分に合ったヘアケアを実施するためにも自分の髪質や頭皮環境を理解し、正しい知識を知って頭皮環境を清潔にしましょう。

まとめ

頭皮シャンプーは正しく理解して、自分に合ったシャンプーやヘアケア用品を使用すれば頭皮トラブルの予防や対策につながります。これとあわせて自分の生活習慣を見直し、偏った食生活や睡眠不足、過度のストレスなど原因となるものを変えていきましょう。また髪の毛の構造や、ヘアサイクルのメカニズムを知ることでさらに丈夫で健康的な髪を目指すことができます。正しい頭皮シャンプーや自分に合ったシャンプーを使って毎日のヘアケアを充実させることが頭皮環境を整える近道となります。
Hidada
久田 篤
発毛診断士

プロフィール

日本臨床医学発毛協会認定の発毛診断士。自身も薄毛で悩んだ経験から育毛業界に参入、育毛剤やシャンプーの研究開発に携わる。また、育毛開発プロデューサーとして薄毛に悩む顧客に対し、多くの発毛成果を上げ様々なニュースサイトで取り上げられる。美容室コンサルタント、育毛コンサルタントという顔もあり、過去の発毛実績を基に『最後に読む育毛の本』を出版。久田篤のブログ:髪フサフサ.com(http://husa-husa1ban.com/