頭皮ブラシとは
シャンプーブラシ、洗髪ブラシとも言われる事がある頭皮ブラシとは、その名の通り頭皮や髪の毛をより丁寧に洗えるようにするためのブラシとなっています。髪の毛は平均的に10万本あるとされているため、それに覆いつくされている頭皮を綺麗に洗うというのは実はかなり難しい事です。
特に毛穴は小さいので、人間の指で毛穴の汚れをしっかり取り除くというのは簡単ではないと容易に想像できますよね。
頭皮ブラシとはそういった頭皮の細かい部分、普通の洗い方では汚れが残りやすい場所まで綺麗にするための道具となります。
片手で持って簡単に使用できる手動ブラシから、サロンでマッサージを受けているような感覚も味わえる電動ブラシまであり、ブラシ自体の素材によっても効果が大きく異なります。
そんな頭皮ブラシのメリットデメリットをまずはご説明いたします。
頭皮ブラシのメリット
頭皮ブラシのメリットは大きく3つあります。毛穴の汚れが落ちやすい、頭皮のたるみ対策、マッサージ効果の3つになります。
共通して言えるのは、自分の手や指では難しい事を簡単にできるようになる点がメリットと言えます。
他にも、ブラシであれば力をかける必要が少なくなるので洗髪が簡単に感じられたり、爪を伸ばしていてもちゃんと髪の毛と頭皮を洗えるなどのメリットもあります。
この辺りのメリットは人によってあるなしが分かれますので、最初に紹介した3つのメリットについて詳しく説明いたします。
毛穴の汚れが落ちやすい
頭皮を洗う時に最も注意すべき点は、やはり毛穴の詰まりや汚れです。皮脂が毛穴に詰まって洗い流せなくなると徐々に強い匂いを放つようになりますし、毛穴が詰まる事によって髪の毛が抜けるようになって薄毛の原因になる事もあります。
その毛穴汚れに強いのが頭皮ブラシです。
ブラシの毛先は当然人間の指よりも細いので、髪の毛の一番深い所にある毛穴にまでしっかりと届きます。またブラシは柔らかい素材でできているため、頭皮や髪の毛にダメージを与える事も少ないです。
安心して毛穴の汚れを落としてスッキリさせましょう。
頭皮のたるみ対策
毛穴の汚れをしっかりと落とす事ができるのは、髪の毛と頭皮の健康に良いだけでなく、薄毛対策にもなります。そしてそこからさらに頭皮のたるみ対策にも繋がってアンチエイジングにも繋がっています。
毛穴の汚れを抜き取る事で毛穴が引き締まり、頭皮のたるみを防ぐ可能性が出てきます。
また頭皮と顔の皮膚が非常に近しいため、頭皮のたるみを改善する事で顔のたるみも改善されたというケースもあります。
顔のシワが気になってきた時にも頭皮ブラシが意外と効果的というメリットになっています。
マッサージ効果
頭皮にはツボがいくつかあるのをご存知ですか。頭頂部付近にある百会(ひゃくえ)というツボはストレス軽減の効果が期待できるツボであり、薄毛に悩まされている方にお勧めのツボになっています。
頭皮ブラシであればこういったツボも刺激する事が簡単になるので、毎日の洗髪で様々なリラクゼーション効果を味わう事もできます。
洗髪ついでにツボを軽く刺激できるため、ツボの位置がよく分からないという人でも問題ありません。
頭皮全体を刺激するだけでも血行が良くなって、抜け毛や薄毛対策になります。
ブラシはあくまでも頭皮と髪の毛をより綺麗にするための道具ですので、ツボ押しの効果はちょっとしたおまけ程度に考えておきましょう。
頭皮ブラシのデメリット
頭皮環境を整えるだけでなく、たるみ対策やツボ押しなどで様々なメリットが期待できる頭皮ブラシ。しかしそんな頭皮ブラシにもデメリットは確かに存在しています。そんなに都合よく良い結果しか出さない道具はありません。
しっかりとデメリットについても理解した上で、頭皮ブラシを使うかどうか検討してください。
力の加減が難しい
電動ブラシであれば基本的に頭皮に当てるだけで良いのですが、手動ブラシだと力加減が難しく感じる人もいます。頭皮は普段髪の毛に守られている関係もあって、実は皮膚の中でもかなりデリケートな部類に入ります。ちょっとした刺激でもすぐに傷ができたり炎症したりと問題を起こしやすいのです。
なので、ブラシを使い始めたは良いけど痛い思いをする事が多いという人もいます。
元々の頭皮環境によっても力加減の難しさは変わってくるので、誰でも簡単に使ってなおかつ効果が期待できる物ではないという事を覚えておきましょう。
洗い過ぎる可能性も
別に痛みを感じないからしっかりとゴシゴシ洗って頭皮を綺麗にしようとしている人もいるかもしれませんが、これもダメです。メリットの所で毛穴に詰まった皮脂を取り除きやすいという話をしましたよね。実は頭皮にとって皮脂とは必要不可欠な存在です。
皮脂は頭皮を守る役割も担っているので、ある程度の量の皮脂は残っていないと逆に問題になります。
頭皮ブラシを使ってゴシゴシと力を入れて洗うと、この必要量の皮脂まで洗い流いしてしまう事があります。弱すぎてもダメ、強すぎてもダメという点が頭皮ブラシの力加減が難しい本当の理由なのです。
髪の毛が絡まる
頭皮ブラシを使うデメリットとして軽視されがちだけど1番厄介なのが、髪の毛が絡まる点です。毛穴の汚れをしっかりと洗い流したいがために力を入れてブラシを使った結果、ブラシに髪の毛が絡まって髪の毛を抜き取る可能性が出てきます。そうでなくとも髪の毛を洗っている時には何本か髪の毛が抜けるので、そうした抜け毛がブラシに絡まってしまう事もあります。
このブラシに髪の毛が絡まった状態で放置していると髪の毛がどんどん溜まっていってしまって、ブラシ自体が不衛生になります。この状態で頭皮に当てても、頭皮環境を悪化させる事になってしまうのは分かりますよね。
なので頭皮ブラシを毎日使ったらそれなりにケアをする必要もあって、その手間がデメリットになるわけです。
便利な道具とは言え使い方を間違えては意味が無いという事を覚えておきましょう。
頭皮ブラシを使ったほうがいい人
頭皮ブラシのメリットとデメリットを踏まえた上で、頭皮ブラシをお勧めしたい人の特徴をご紹介します。まず1つ目の特徴は爪が長い人です。
メリットの所でも説明しましたが、頭皮ブラシを使う事で爪の長さを気にする必要が無くなります。ネイルなどを頻繁にやる人は間違いなく頭皮ブラシを使って洗髪したほうが良いでしょう。
2つ目の特徴は爪を立てて洗っている人です。
基本的に多くの人が毎日お風呂で髪の毛を洗っていると思いますが、その分、子供の頃からずっと同じやり方で癖になった洗い方をしている人もいます。
爪を立てて洗うとちょうどいい痛みが気持ち良いという人もいますが、頭皮の傷つきやすさを考えればもちろんNGです。
洗い方の癖は中々直しにくいので、頭皮ブラシを使う事をお勧めします。
3つ目の特徴は毛量が多い、毛が硬い人です。
毛量が多ければ多いほど毛穴にまでシャンプーの泡を届かせるのが難しくなるので、毛先の細かい頭皮ブラシがより効果的になりますよ。
頭皮ブラシは使わないほうがいい人
次に頭皮ブラシをお勧めしない人の特徴もご紹介します。まず1つ目の特徴は頭皮が弱い人です。
頭皮自体が肌の中でもデリケートな皮膚なわけですが、これももちろん個人差があって人によっては細心の注意を払う必要もあります。
ブラシにも種類がいくつもあって確かに毛先が柔らかい物も存在しますが、それでも皮膚を傷つける事があるのを覚えておいてください。
2つ目の特徴はブラシ自体のケアが面倒に感じる人です。
頭皮ブラシに髪の毛が絡まるとブラシ自体が衛生的に良くない物になってしまいますし、お風呂場にそのまま放置しているとカビが生えてくる事もあります。
必ず毎日髪の毛を処理し、そしてブラシを乾かして清潔な場所に保管するなどの手間が面倒に感じる人はブラシを使わないほうが良いでしょう。
このように頭皮ブラシにはメリットデメリットがあるだけではなく、それによって使うべき人とそうでない人が分かれる点をしっかりと理解してください。
頭皮ブラシの使い方
頭皮ブラシのメリットデメリットも分かり、その上で使っていこうと思っている方のために、頭皮ブラシの使い方をご説明いたします。デメリットの時にもお話しましたが、力加減や頭皮ブラシのケアなど使い方1つで良くも悪くもなります。ここで正しい使い方を学んで、頭皮ブラシのメリットを最大限活かしましょう。
頭皮ブラシを使う前の準備
頭皮ブラシはシャンプーで髪の毛を洗う時に使うわけですが、その前に少し準備をしておく必要があります。まず最初に櫛などで髪の毛の絡まりを取っておきましょう。ブラシに髪の毛が絡まると抜けやすくなりますので、櫛を使って髪の毛を真っすぐにしておきましょう。
そしてその上でしっかりと髪を濡らします。
シャンプーがしっかりと泡立つようにするためにも、髪の毛を濡らしておく必要があります。
シャンプーは泡立った状態で頭皮に付けないと、頭皮へのダメージが大きくなります。
必ず髪の毛はしっかり濡らすようにしましょう。
頭皮に優しく当てる
シャンプーを泡立てて頭皮に付けることができれば、いよいよ頭皮ブラシの出番です。泡立てたシャンプーを頭皮全体に広げる事も頭皮ブラシの仕事です。しかし、その時に毛穴までしっかりと当てようとして力を入れてしまっては、その力で頭皮に傷を付ける事になります。
頭皮ブラシは頭皮に少し当たるくらい、とにかく優しい力加減を心がけましょう。
頭皮は思っているよりもデリケートで傷つきやすい肌です。力を入れすぎて傷ができたり炎症が起こったりするのが、頭皮ブラシを使う上で1番避けるべき状態です。
力は本当に最小限で良いので、優しく当てる事を意識しましょう。
部分ごとに分けて小刻みに
実際にブラシを使う際に、頭皮全体に満遍なくブラシをかけないようにしてください。ブラシを使うメリットは毛穴の詰まりや汚れを抜き取る事です。
頭皮全体にブラシをかけると頭の形に添ってブラシが動く形になるので、小さい毛穴をスルーしてしまいます。
なのでブラシを使う時は部分ごとに小刻みに使うようにしてください。
歯磨きでも歯と歯の隙間、歯と歯茎の隙間にブラシの毛先が入り込むように1つ1つの歯を対象に細かく動かしますよね。それと同じ事を頭皮ブラシでもやるだけです。
前髪の生え際から頭頂部、耳の後ろから後頭部、襟足から後頭部という3つのブロックに分けて1つずつ頭皮ブラシを使いましょう。
同じ所に何度も頭皮ブラシをかけるとその分頭皮が傷つきやすくなってしまうので、必ず毎回同じようにかけて手順を覚えましょう。
毎回別のやり方をしてしまうとどこに頭皮ブラシをかけたか分からなくなる可能性もありますので注意してください。
すすぎはしっかり行う
シャンプーの洗い残しがあると、それが毛穴を詰まらせる原因となります。なのでシャンプー後のすすぎはしっかりと行ってください。注意点としてはこの時にブラシを使わない様にしてください。
頭皮ブラシにもシャンプーの泡が付いていますので、一緒にすすぐとブラシに付いていたシャンプーが頭皮に移って残る可能性が出てきます。
必ず髪の毛のすすぎと頭皮ブラシのすすぎは別々に、そしてしっかりと行うようにしましょう。
頭皮ブラシの使用頻度
頭皮ブラシはもちろん毎日髪の毛を洗う時に使用して問題ありません。問題があるのは頭皮ブラシを使った時や、シャンプーで頭を洗っている時に痛みを感じた時です。
この場合は頭皮に炎症なり傷なりができている可能性が高いので、すぐにブラシの使用を止めて、専門家に相談する事をお勧めします。
ただ頭皮の状態と言うのは人によって異なりますし、特に1番重要な皮脂の量は人によってかなり差が出てきます。
頭皮ブラシを使ってから髪の毛がベタ付くように感じた人は皮脂を落とし過ぎているので、ブラシを使う力が強すぎる可能性が出てきます。
1日1回の頻度であれば基本的に問題は出てきません。
問題があるという事はおそらく使い方に問題があるという事になりますので、頭皮ブラシの扱いを見直しましょう。
頭皮ブラシのお手入れも忘れずに
頭皮ブラシの使い方も大事ですが、頭皮ブラシ自体の扱いも非常に大事です。ブラシを使った後にそのまま浴室に放置していればカビが生える原因となります。
また髪の毛が絡まった状態で放置していればブラシの性能にも影響が出てきますので、必ず毎回使った後はケアしましょう。
髪の毛が絡まっていれば取り除き、シャンプーの泡が残らない様にしっかりとすすいだ上で乾燥させましょう。浴室以外の場所であればまずカビが生える事は無いので、乾かす事だけは忘れないようにしてください。
頭皮ブラシの選び方
ここからは頭皮ブラシの選び方についてご説明いたします。頭皮ブラシも種類が豊富で、価格も100円~1万円を超える物まで非常に様々です。
安ければダメ、高ければ良いという物でもないので、ここで頭皮ブラシの選び方を学んだ上で自分に合った頭皮ブラシを見付けてください。
とがりすぎない柔らかいブラシ
百均などでも頭皮ブラシは購入できますが、その際に問題になりやすいのがブラシの形状です。先がとがっていないか、ブラシが硬くないか、この2点は必ずチェックするようにしましょう。実際に頭皮に当ててみたら痛く感じたという失敗例も口コミで見かける事がありますよ。
頭皮ブラシの先端がとがっていたり硬かったりすると頭皮を傷つけやすいですし、髪の毛が絡まった時に抜きやすくなってしまうので、薄毛や抜け毛対策として頭皮ブラシを選ぶ方は特にブラシの形と硬さに気を使いましょう。
髪質、頭皮の状態に合わせて素材を選ぶ
頭皮を傷つけにくいシリコン製の頭皮ブラシが現在の主流になってはいますが、もちろん頭皮ブラシによってそれぞれのブラシの硬さは違っています。髪質や頭皮の状態によってはある程度硬いほうが良い場合もあります。
剛毛の人はブラシが柔らかすぎると刺激が感じられず効果を感じにくい事があるので、自分の髪質や頭皮に合った物を選ぶようにしましょう。
手動の頭皮ブラシ
基本的に頭皮ブラシは自分で手に持って頭皮に当てて使用します。しかしブラシによって持ち手の形状が大きく異なるのが特徴の1つです。
普通のブラシのように持ち手が付いている物もあれば、指と指の間に挟んで手のひらにフィットさせる物もあり、さらにはリングに指を入れて使用する物もあります。
小刻みに動かして使う事を加味すると、やはり手にフィットするタイプが力加減を調整しやすいと思います。
もちろん人によって使いやすさは変わってきますので、持ち手が何種類かある事を覚えておきましょう。
美容院でも使用されているシャンプーブラシ
Amazonや楽天といった通販サイトを利用すれば、美容院でも使われているシャンプーブラシが購入可能です。価格も1,000円前後とリーズナブルですし、市販の物とはまた違った素材を使って、より頭皮を傷つけない作りになっています。安いのを試しに使ったけどあまり気持ちよく感じられなかった時はこちらもぜひ検討してみてください。
電動頭皮ブラシ
電動頭皮ブラシは電化製品ですので、価格はこれまでのと比べて高くなり、1万円を超える物が大半です。ただその分単純に毛穴の詰まりを解消するだけでなく頭皮全体のマッサージ効果がかなり期待でき、自宅でもヘッドスパに通ったような爽快感を得られるのが大きなメリットです。日常生活でストレスを感じる事が多く、少しでもリラックスできる時間が欲しいという方にお勧めです。
音波頭皮ブラシ
音波頭皮ブラシとは音波を使って振動数を増やす事で、人間の指では真似できないほど高速でブラシを振動させる物です。決して音波を使って頭皮の状態を良くしたり、毛穴の詰まりを良くするわけではありませんので間違えないようにしましょう。ブラシの動きが非常に細かくなるため、毛穴の詰まりを解消する点においては1番優れている頭皮ブラシと言えます。
良く汗をかく人、髪がべた付いている人にお勧めの頭皮ブラシになります。
パドルブラシ
パドルブラシとは大きめのサイズのブラシであり、クッション性が高く頭皮を痛めにくいブラシになっています。またブラシ1本1本ごとの間隔も広く取っているので髪の毛が絡みにくい作りにもなっています。ブラッシングだけでなく頭皮マッサージにも活用できるのがパドルブラシの特徴です。
まだブラッシング用のブラシを用意していない、新しく買い替えようとしているならこの機会に検討してみるのをお勧めします。
頭皮ブラシはハゲる?逆効果だと言われる原因
頭皮ブラシの使い方や選び方について説明してきましたが、中にはまだ頭皮ブラシは抜け毛を増やす原因になるのでは、ハゲる原因になるのではと不安を感じている方もいるかと思います。確かに頭皮ブラシは頭皮に直接当てるため、使い方を間違えれば頭皮を傷つけてハゲる原因を作る可能性はあります。
しかし正しく使っている以上は頭皮ブラシがハゲる原因になる事はまずありません。
ではなぜ頭皮ブラシをちゃんと使っているのにハゲる人がいるかというと、その原因はシャンプーの可能性が高いです。
頭皮ブラシ以上にハゲる原因を作りやすいのがシャンプーです。
どんなに頭皮ブラシの使い方に気を使ってもシャンプーの使い方がそもそも間違っていては意味が無いので、ここでハゲる原因になりやすい間違ったシャンプーの使い方を紹介していきます。
シャンプーは毎日しない
シャンプーで毎日頭を洗うのは基本中の基本であり、これを怠っていては頭皮ブラシを如何に丁寧に使っていても意味がありません。頭皮の皮脂は水では洗い流しにくい上に溜まりやすいので、1日でも洗わないで放置するとすぐに毛穴を詰まらせる原因になります。特に整髪料を使っている方は毎日洗い流さないと、整髪料が頭皮に残ってダメージを与える事になります。
必ず毎日シャンプーで頭皮環境を整えるようにしましょう。
朝シャンで簡単に済ませている
朝にお風呂に入って眠気を覚ます人も中にはいると思いますが、シャンプーに関しては夜寝る前にしっかりと行うほうが良いです。髪の毛の成長は午後10時~午前2時がピークの時間帯と言われています。
これは成長ホルモンの活動が関係しているのですが、この時間帯に髪の毛が健康になるために下地を整えておくほうが良いわけです。
なので午後10時手前にお風呂でシャンプーしておくのが理想的であり、もしもその時間までシャンプーしない、ましてや整髪料が残った状態で放置していると健康的な髪の毛になりにくいです。
朝お風呂に入ったりシャワーを浴びる方は眠気を覚ます程度で済ませ、シャンプーは夜しっかりと行うようにしましょう。
ゴシゴシと力強く手早くシャンプーする
頭皮ブラシの使い方の所でも頭皮を傷つけないように様々な注意点を説明してきましたが、シャンプーで頭を洗う時も同様です。爪を立ててしまえば頭皮に傷を作る事になりますし、雑な洗い方をしては汚れをしっかりと落とせなくなってしまいます。またお湯の温度にも注意してください。
頭皮はとにかくデリケートなので、湯船を熱々にして入る人でもシャンプーの泡を洗い流す時はぬるま湯程度にしましょう。
傷を付けないよう指の腹でゆっくり洗う、シャンプーの泡を流す時はぬるま湯でしっかりと流しきる点に注意しましょう。
自然乾燥
シャンプーの使い方とは少し違いますが、気を付けて欲しいのが髪の毛の乾燥方法です。タオルで水気をある程度取ってからドライヤーで軽く乾かすのが理想的な方法であり、自然乾燥が最もダメな方法になります。
自然乾燥が問題なのは頭皮に水分が残って細菌が繁殖しやすい点だけではありません。
夜寝る時はほとんどの人が枕を使っていると思いますが、当然自然乾燥のままこの枕に頭を乗せれば、残った水分は枕カバーにも移ります。
枕カバーにも水分を与えて細菌の繁殖場所を増やしてしまい、この場合は頭だけに限らず枕に乗っている顔にも被害が出てきます。
髪を乾かす時のタオルを毎日変えるように、定期的に枕カバーも洗うようにしましょう。
頭皮ブラシは育毛に効果はあるのか
頭皮ブラシは頭皮の環境を整えるための道具であるため、直接的な育毛効果はもちろんありません。毛根にとって良い影響を与える成分が含まれていたり、髪の毛の成長を促す直接的な働きは、頭皮ブラシには全く存在していません。しかし髪の毛は頭皮から生えている以上、頭皮環境の良し悪しは髪の毛の健康の良し悪しに関わってきます。
なので現在すでに頭皮が荒れていたり炎症を起こしていたり、毛穴に皮脂が詰まっているなどの状態であれば、頭皮ブラシによって髪の毛が増えたように感じる事はあり得ます。
ただしあくまでも頭皮と髪の毛が健康な状態に戻っただけであって、育毛効果が発揮されたわけでは無い点を覚えておきましょう。
頭皮ブラシと指マッサージ
頭皮ブラシと並行して指を使って頭皮全体を解すマッサージも行うようにすると、より頭皮環境が良くなっていきます。頭皮ブラシは物によって期待できる効果に多少の差はありますが、基本的には頭皮を刺激して血行を良くする、毛穴の詰まりを解消する事が使用目的になります。
しかしブラシだけだと局所的な刺激を与えるだけになってしまうので、頭皮全体を解す場合には指を使って頭皮を優しくつかんで、全体を動かすようにしましょう。
頭皮の血行の流れが悪いとこのマッサージを軽くやっただけでも痛みに近い刺激を受けるはずですので、もしも痛さを感じたらできる限り毎日優しく指マッサージを行いましょう。
頭皮ブラシを使う際にはシャンプーにも注意
すでに何度も紹介していますが、頭皮ブラシを如何に正しく使えていても、シャンプーを正しく使えていないと意味が無いと説明してきました。これはシャンプーの使い方もそうですし、シャンプーの選び方に関しても言える事です。頭皮ブラシは大体がシリコン製であり、大きさやブラシの硬さや先端の形状で違いはあっても頭皮ブラシで得られる効果はそこまで差がありません。
しかしシャンプーには弱酸性やアミノ酸など主成分が根本的に異なる物も多く、人によって合う合わないが分かれやすいです。
成分表示をしっかり確認
普段何気なく使っているシャンプーでも、昔から使っているからという理由で選んでいませんか。ちゃんと成分表示を見て、自分の髪の毛と頭皮の状態と性質に合わせた物を選ぶ必要があると知った上で選んでいますか。主成分の違いはそのままシャンプーの洗浄力の強さに関わってきます。
洗浄力の強いシャンプーを使って、さらにその上から頭皮ブラシを使うと洗い過ぎの状態になる可能性があります。洗い過ぎると今度は皮脂の分泌が増えすぎて逆に髪の毛がべた付きやすくなるなどの問題が生じますので、頭皮ブラシを使う場合は刺激の弱いシャンプーがお勧めです。
まとめ
長々と頭皮ブラシについて説明してきましたが、頭皮ブラシはあくまでも頭皮の環境を良くするための物であり、直接的に育毛や発毛効果が期待できる物ではない点をしっかりと覚えておいてください。もしも薄毛対策をしようと考えているのであれば、頭皮ブラシはその対策の1つとして考えて、それ以外の方法も並行して行うようにしましょう。
クリニックなどのしかるべき場所へ相談しに行ったり、育毛剤の使用を検討したり、生活習慣を見直したりと薄毛対策はいくつもありますので、頭皮ブラシだけでどうにかするよりも、併用した対策のほうが効果が期待できます。
みっともない頭皮を作りたくない方はぜひ今の内から頭皮ブラシなどを使って対策してみてください。