M字ハゲはパーマをかけると目立たなくなるのか|パーマのメリットとデメリット

M字ハゲが目立って恥ずかしい思いをしている人はいませんか?特徴的なハゲの形をしていて、髪形で隠すのも難しくどうすれば良いか悩んでいる方も多いかと思います。そこで、今回はM字ハゲに悩んでいる方のために、パーマを使ったハゲ隠しの髪形をご紹介します。
M字ハゲを隠すのにパーマが効果的である事だけでなく、パーマをかけるとハゲが進行するのでは、という不安についてもしっかりとご説明いたします。

Hidada
久田 篤 監修
発毛診断士

目次

  1. 01M字ハゲにパーマをかけるメリット
  2. 02M字ハゲにパーマをかけるデメリット
  3. 03パーマをかけるときのコツ
  4. 04まとめ

M字ハゲにパーマをかけるメリット

前髪の生え際が両脇から後退していき、前から見た時に生え際がアルファベットのMのように見える薄毛の症状をM字ハゲと呼びます。薄毛の症状の中でも特徴的かつ、前から見た時に髪の毛が薄くなったと感じやすい事もあって、多くの人が人目を気にする症状でもあります。

そんなM字ハゲにパーマをかけて本当に効果があるのかと気になりますよね。むしろ他の薄毛の症状よりも髪の毛が薄く見られやすいM字ハゲこそ、パーマをかけるのに適しているとまで言えるほど効果的です。
では具体的にM字ハゲにパーマがどう効果的なのかご説明します。

見た目のボリュームアップ

前髪の両脇の生え際から後退し、見た目以上に薄毛の印象が強いM字ハゲにとってパーマが効果的なのは、そのボリュームの差が大きな理由になります。
M字ハゲにおいてとにかく問題なのは、見た目以上に薄毛っぽく見える事です。前髪の両脇の髪の毛が無くなる事により、正面から見た時の頭髪の見える量が圧倒的に少なく感じるのです。これは両脇の髪の毛が少なくなった事で、残った正面部分の髪の毛がより目立つ事に関係しています。

薄毛の人がやりがちな、前髪をできる限り前に下して頭皮を隠そうとする髪形は逆に薄毛が目立っているのをご存知ですか。有名人や芸人さんでも薄毛が目立っている方がいると思いますが、そういう人は大抵前髪を見た時に薄毛だなと思うはずです。生え際が後退して前髪が少なくなっているのに、その少ない前髪を前面に出す事で余計にその少なさを強調してしまっているのです。
なので前髪を下すだけでなくパーマをかける事でボリュームを持たせる必要があるのです。パーマによってウェーブがかかる事で髪の毛の見える範囲が増えて、ボリュームが増したように感じられるのです。
M字ハゲは髪の毛の少なさが目立つ薄毛の症状なので、まずボリュームアップが期待できるパーマは相性が良いのです。

おしゃれに仕上げることができる

M字ハゲなどの薄毛が進行すると、まだ残っている髪の毛も細くなりやすいです。そのため普通にセットしようとしても髪の毛にコシがないため、ペタッと頭皮にくっ付いたような髪形になりやすいです。
これが原因で思うような髪型にならず困っている方も多いでしょう。

髪の毛自体も弱くなっているため、ヘアスタイルも自然のままで放置するとどうしても頭の形に沿って髪の毛が流れるので、左右に髪が分かれて前髪部分の薄毛が目立ちやすくなります。
薄毛が進行しているから仕方がないと諦めないでください。これらの問題はパーマをかける事で解決します。

パーマをかける事で細くなってしまった髪の毛も根元から立ち上がったような癖ができるので、髪の毛が頭皮に貼りつく事を防げます。これによって自分の思い通りのヘアスタイルにセットする事も可能になるので、M字ハゲだからヘアスタイルに選択肢がないという状態から抜け出せます。
M字ハゲでもおしゃれな髪型を作る事が、パーマをかける事で可能になるのです。

M字ハゲにパーマをかけるデメリット

M字ハゲにパーマをかける事で、薄毛を隠せる、むしろおしゃれな髪型に見せられるとメリットをご紹介しましたが、もちろんメリットだけではありません。パーマをかける事でデメリットが発生する事もあります。

そもそもパーマをかけると薄毛になりやすいという話を聞いた事がありませんか。パーマだけでなくヘアカラーも薄毛になると問題視されていますよね。
そうした薄毛の進行に関わるデメリットもありますし、そもそもパーマをかけたとしてもその後のセット次第では余計に薄毛に見える事もありますので、それらを詳しく説明してきます。

逆に目立ってしまうことも

パーマというのは調べれば分かりますが、一言では言い切れないほどに種類が豊富です。なので当然パーマをかけただけではM字ハゲを完全に隠しきれるわけではありません。その後のヘアスタイル次第では逆に目立つ事もあり得ます。
もちろんパーマ後のヘアスタイルも重要なのですが、そもそもパーマが上手くM字ハゲ隠しに作用しない事もあります。パーマをかけたのにボリュームアップがあまり感じられず、むしろウェーブがかかった関係で余計に生え際が後退したように感じられる事もあります。

ヘアスタイルに関してはサイドをスッキリさせて、トップ(頭頂部付近)のボリュームを膨らませてボリュームを持たせるようにしましょう。トップにボリュームを持たせればそこから前、後ろ、横と流れを作る事でさまざまな髪型に変える事もできます。

パーマが上手くM字ハゲ隠しに作用しなかった場合は、パーマをかける美容室を変えてみましょう。事前に美容師さんにM字ハゲを隠したいと伝えているかどうかでもパーマのかかり方に差が出てきますので、その辺りに注意して再度挑戦してみてください。

パーマ液の影響

パーマをかけると薄毛になると言われているのは、パーマ時に使う専用のパーマ液が関係しています。
そもそもパーマというのは、髪の毛の内部の構造を切り貼りしているのをご存知ですか。真っすぐの髪の毛に対して、内部の結合部分を1度切り離し、髪の毛を曲げた状態にしてから結合部分を修復する事で、根本的に曲がった髪の毛を作るのがパーマの目的です。
当然ですが髪の毛内部を切り貼りしているので髪の毛にダメージが無いわけがありません。さらにパーマ液自体が頭皮に悪影響を及ぼす成分もありますし、パーマ液が毛穴に詰まる事も頭皮環境を悪くする原因になります。
他にもパーマをかけた後のヘアセットのために、スタイリング剤を使う事がありますよね。
こちらも同じように必要以上の量を使えば毛穴の詰まりを作る原因になります。

パーマをかける事で薄毛が進行する可能性は確かにありますが、これらは気を付けていれば避ける事ができる部分でもあります。パーマのデメリットをできる限り無くすためのコツについてこれから説明していきます。

パーマをかけるときのコツ

パーマにはM字ハゲを隠す事ができるメリットがあるのですが、薄毛が進行するデメリットも確かに存在します。しかしこのデメリットは、パーマをかける時に注意しておくポイントを抑えておけば回避できます。
すでに小出しにいくつかのコツをご紹介していますが、ここでまとめてご説明いたします。

M字ハゲを目立たなくしたいことを告げる

まずはパーマをかける美容室、美容師さんを見付けたらM字ハゲを隠すためにパーマをかける事をちゃんと伝えましょう。昨今はビジネスシーンなどでも特にコミュニケーションが重要視されるようになっていますが、パーマひとつかける時も重要になってきます。
というのも、パーマを上手くかけるためには本人の髪質も関係してくるため、美容師さんとしてもできる限りコミュニケーションを取って情報をひとつでも多く得ようとしています。それなのにとにかくM字ハゲを隠してくれと一点張りされてしまっては、どんなに熟練の美容師さんでも上手くできなくなってしまいます。
パーマをかけるという事はそれだけデリケートで、1人1人に違いが出やすい事だと覚えておきましょう。

行きつけのお店を見つける

パーマはかける人の髪質でも上手くできる、できないが大きく左右されます。特にその髪質を、パーマを実際にかける美容師さんが知っているかどうかが非常に重要になってきます。なので出来る限りパーマをかけるお店は毎回一緒にしておきましょう。

パーマをかける前にどんなに詳しく髪質をチェックしたとしても、パーマをかけて初めて分かる事もありますので、そういった経験を美容師さんに積んでもらいましょう。パーマ自体をかけた経験が多い美容師さんでも、M字ハゲを隠すためのパーマを詳しく知っているとは限りません。行きつけのお店で担当してくれる美容師さんを見つけ、そして毎回かけてくれるよう相談しましょう。

セット方法を聞く

行きつけのお店で毎回担当してくれる美容師さんを見付ける事は、パーマが上手くかかる成功率を上げるだけでなく、個々人の信頼関係を築くためにも不可欠です。
M字ハゲを隠すためにはパーマをかけただけでは終わらない、という話はしましたよね。パーマをかけた後のセットもしっかり気を付ける必要があります。

M字ハゲを隠すのに適したヘアセットを美容師さんから聞いておくようにしましょう。セット方法に関しても髪質によって上手くできるセットとできないセットがありますので、やはり美容師さんが髪質や特徴を知っているかどうかが鍵を握ります。
美容師さんとの信頼関係を築けていれば、セット方法を聞いた通りに実践したのに上手くいかなかった時に相談しやすいので、美容師選びはかなり重要ですよ。

パーマをかける期間をあける

最後に1番気を付けるべきパーマのポイントが、かける頻度です。
パーマは時間が経てばウェーブが弱くなって、次第にほとんどかかっていない状態に戻ります。これは髪の毛が新しく生え変わる事でパーマのかかった髪の毛が減っていくためです。もちろんパーマ後に髪を切ったりすれば、パーマもかけ直す事になります。
しかしパーマ液が髪の毛に与えるダメージは非常に大きく、短期間に何度もパーマをかけてしまうとそのダメージが修復し切っていない状態でかける事になります。髪の毛のダメージが蓄積されて、薄毛が今より酷くなる事が十分に考えられるので、パーマをかける期間はできる限りあけるようにしましょう。
髪質や頭皮環境、パーマの種類によって差が出てきますが、一般的には3ヶ月~半年は間をあけたほうが良いですよ。

まとめ

薄毛を隠す方法として髪形、特にパーマをご紹介してきましたが、これはあくまでも隠す方法であリ、薄毛を根本的に改善する物ではありません。薄毛のせいで人目が気になって仕方がないというストレスを抱えずに済むように、しっかりと薄毛の原因を調べて対策していきましょう。

薄毛の原因は非常に多岐に渡っていて、遺伝などの先天的な原因から、生活習慣やストレスなど後天的な原因までさまざまです。またそれらの原因が複合している可能性もあるため、どれかひとつに絞った対策ではあまり効果が出にくいというのが薄毛対策の厄介な所です。
さらに髪の毛の生え変わりのサイクルの関係で、改善されたと実感できるまでに6ヶ月以上はかかると言われています。
この6ヶ月間に今回ご紹介した薄毛を隠す髪形を実践しつつ、根本的な薄毛対策を取るのが精神的に楽だと思いますので、ぜひ試してみてください。
Hidada
久田 篤
発毛診断士

プロフィール

日本臨床医学発毛協会認定の発毛診断士。自身も薄毛で悩んだ経験から育毛業界に参入、育毛剤やシャンプーの研究開発に携わる。また、育毛開発プロデューサーとして薄毛に悩む顧客に対し、多くの発毛成果を上げ様々なニュースサイトで取り上げられる。美容室コンサルタント、育毛コンサルタントという顔もあり、過去の発毛実績を基に『最後に読む育毛の本』を出版。久田篤のブログ:髪フサフサ.com(http://husa-husa1ban.com/