【男性のヘアブラシ】正しい使い方やブラシの選び方を徹底解説

頭のヘアケアにブラッシングは大切です。しかしブラッシングの正しい方法や、どのヘアブラシを使えばいいのかわからないと悩んでいる方も多いかと思います。今のヘアブラシは、ブラシの毛に使う素材も多くなってきています。髪のツヤやハリを保ちつつ、頭皮環境をサポートするためにもブラッシングは大切なのです。今髪のトラブルで悩んでいる方は、自分のヘアケアを一度見直してみてはいかがでしょうか。

Hidada
久田 篤 監修
発毛診断士

目次

  1. 01髪の手入れにヘアブラシは使った方がいいの?
  2. 02ヘアブラシを選ぶポイント
  3. 03ヘアブラシを使う際の注意点
  4. 04まとめ

髪の手入れにヘアブラシは使った方がいいの?

頭皮や髪のケアで悩んでいる人は多く、さまざまなヘアケア用品を使っている方がいます。しかし、ブラッシングに関してそこまで重要視していない人もいます。
ブラッシングの目的は、髪の毛や頭皮についた垢や汚れなどを取り除き、髪の滑りを良くすることです。頭にある皮脂を髪の毛全体になじませることで、髪の潤いを持続させて、適度な刺激で頭皮の血行を促進します。ブラッシングを適度に行うことは、ヘアケアに大切なのです。

頭皮ケアにヘアブラシのブラッシングがポイント

頭皮ケア方法はさまざまあります。例えば、シャンプーを変えて、抜け毛や薄毛の予防に使うこともそのひとつです。しかし、シャンプーを使う前にやる大切なヘアケア方法がブラッシングです。いきなりシャンプーをしても垢やホコリが全て落ちる確率は少ないのです。
ブラッシングをシャンプー前にすることで、ある程度の垢やホコリを取り除くことができます。髪や頭皮はデリケートな部分ですので、丁寧なヘアケアが大切になってきます。ブラッシングは、ヘアケアを行う上でなくてはならない存在なのです。

ブラッシングをする際のポイントは、ブラシで毛を優しくほぐすように行う、毛の根元から毛先にかけてブラッシングすることを意識しましょう。いきなり髪をとかすと刺激が強いので、摩擦が発生し髪のキューティクルをはがしてしまう可能性があります。
段階を踏んで、優しく撫でるようにブラッシングすることが質の良いヘアケアにつながります。

意外と知らないヘアブラシの毛の種類

現代のヘアブラシはさまざまな種類があります。毛先ひとつとっても素材が多く、自分に合ったものを選ぶことはなかなか難しいことです。まずはどのような素材を使ったヘアブラシがあるのか見てみましょう。
猪毛
猪の毛は、弾力性が他の毛の素材より強く髪にかかりやすいのが特徴です。丈夫で長持ちするため他の生活用品などにも使われます。しかし、ヘアブラシ用の毛として使うには、希少で高価なので入手するのが難点です。
豚毛
古くから使われてきたヘアブラシの毛です。毛の密度が高くコシが強いのがポイントです。柔軟性はそこまでないため、指で触るとチクチクする毛です。値段も比較的安いので入手しやすく、天然ブラシの毛としては一般的です。
樹脂性
樹脂を使ったヘアブラシは、熱の伝導率が高く整髪料やドライヤーを使って髪を乾かした際に使うと最適です。柔軟性もあるため形が崩れにくく、携帯するヘアブラシとしても優秀です。
ナイロン
ナイロンを使ったヘアブラシは、地肌に当てやすく毛先が長いのが特徴です。また水洗いもできるので、ヘアブラシの手入れが簡単なのも魅力的です。さらに髪についた汚れや垢も落としやすく、短時間のブラッシングでケアできます。しかし、静電気が起きやすいので髪にダメージを与える原因になってしまう可能性があります。もしナイロン製のヘアブラシを選択するのであれば、静電気防止の加工がしてあるものを選びましょう。
木製
持つ部分だけでなく、毛も木でできているヘアブラシです。毛がついている部分にはクッションがあるため、弾力性がある作りになっています。刺激もそこまで強くなく、また静電気も発生しないので、髪に与えるダメージはありません。

ヘアブラシの手入れも忘れずにしよう

毎日のヘアケアにブラッシングは大切です。しかし、毎日ブラシを使っているとどうしてもボロボロになっていきます。また髪や頭皮に直接当てるので清潔にしておかなければなりません。いざヘアブラシを使うとなった時に、毛先がホコリや垢が大量についていては、頭皮や髪の状態を悪化させてしまう可能性があります。髪や頭皮のケアも大切ですがヘアブラシの手入れもしっかりしましょう。

ヘアブラシの手入れは水洗いです。もちろんブラシに使われている毛の素材によって違いますが、水洗いが基本となります。もしご自身が使っているブラシの毛が特殊であれば購入したお店の方に手入れについて聞いてみましょう。
ちなみに、ナイロンや樹脂製のブラシは持つ部分も同じ素材で作られていることが多いので、水やシャンプーに長時間つけて洗うということも可能です。水に浸けておくだけでヘアブラシの手入れができるのは嬉しいポイントです。

ブラシによって違いはありますが、水洗いの手順は、手で毛の塊や汚れを取った後に洗面器に水を入れてシャンプーを入れます。そこにヘアブラシを入れて、泡立てて毛先を指で洗います。その後はそのまま洗面器に付けて、ある程度時間が経過したらヘアブラシを取り出して洗いましょう。後は、タオルでしっかりと水分をふき取り、自然乾燥させてヘアブラシの手入れは完了です。

ヘアブラシを選ぶポイント

どのブラシも目的が異なるので、自分の髪質や目的に合わせて選ぶことが大切になってきます。またヘアケアにも効果的ですが、ヘアスタイルを決める際にも重要となってきます。基本的に水洗いに強く、毛先も崩れにくい丈夫なブラシを選びましょう。

くせ毛や枝毛など髪質に合わせてヘアブラシを選ぶ

ブラシの種類を理解した後は、自分の髪質がどのようなものか把握しましょう。くせ毛や枝毛が多く、髪の太さもそこまでない髪の方であれば、豚毛の素材を使ったブラシを選ぶといった感じです。自分の髪質を調べる前にブラシを使うことは避けましょう。余計に髪のトラブルに発展してしまう可能性があります。

形状が豊富にあるヘアブラシ

ヘアブラシには大きく分けて4種類あります。「デンマンブラシ」「ロールブラシ」「スケルトンブラシ」「クッションブラシ」の4つとなります。
デンマンブラシ
髪をとかす際に使うことが多いブラシです。形もシンプルでブラシの毛先が細く、密度もあるので髪の長い方にお勧めのヘアブラシです。髪をしっかりととかしたい、髪のボリュームを抑えたい、頭皮への適度なマッサージをしたいと考えている方は試してみてはいかがでしょうか。
ロールブラシ
ドライヤーで乾かす際に一緒に使うことが多いヘアブラシです。美容室で使われることが多いブラシで、くせ毛にも効果が期待できます。また髪をまっすぐにしたい、ふんわりさせたいなどさまざまなヘアスタイルに使えるヘアブラシです。
スケルトンブラシ
ブラシの毛先同士の間隔が広く、短時間で髪全体をとかすのに最適なブラシです。細かい毛先のブラシだと髪に絡むと悩んでいる人に使いやすいヘアブラシです。またヘアスタイルを適度に崩したい場合や、髪のボリューム感を出したいと気にもお勧めのブラシとなっています。
クッションブラシ
ブラシの毛先がついている部分がクッションになっており、頭皮を撫でるようにブラッシングすることができるヘアブラシです。また髪に対してもキューティクルをはがすような強い刺激がないので、安心して使うことができます。頭皮への負担を抑えたい、枝毛や切れ毛を防ぎたい方にお勧めするヘアブラシです。

ヘアブラシを使う際の注意点

ヘアブラシは、髪のツヤや潤いを維持して髪の汚れやホコリを落としてくれる重要なヘアケア用品です。しかし、あまり過信しないように注意しましょう。またヘアブラシで頭皮をたたいてマッサージする方もいますが、頭皮に悪影響が出るのでやめましょう。頭皮を痛めて余計に抜け毛を増やすことになります。

ヘアブラシを使うのはいつ?

ブラシを使用するときに意識したいポイントは、使うタイミングです。ブラッシングを毎日のヘアケアに取り入れることは素晴らしいことですが、考えもなくただブラッシングをしていても効果が薄いのです。使うタイミングが重要なのです。1日の中でブラッシングするべきタイミングは、朝のスタイリング時、シャンプーをする時、就寝する前の3回です。ブラシを使うタイミングを意識して日々のヘアケアを行うことで、より効果の高いブラッシングをすることができます。

ヘアブラシの特性を理解しよう

ヘアブラシには、ブラシとコーム(櫛)と呼ばれるものが存在します。普段意識して使っていない方は違いが何なのかわかりにくいものですが、目的を理解すれば使い分けることでより効果を体感することができます。
ブラシは、髪を整えることを目的としており、髪のセットにも使われます。毛の配列も厚みがあるので、髪をほぐすのにマッチしていると言えます。

コーム(櫛)は、髪を整えるという目的はブラシと同じですが、頭皮にまで届きやすいのが特徴です。頭皮に付着したホコリや垢も短時間で落とすことが可能です。また、静電気が発生しにくい素材で作られていることが多いため、枝毛や切れ毛の心配が少ないのもメリットです。
面倒と感じるかもしれませんが、自分の髪質に合わせてヘアケア用品を変えたり、複数のブラシや櫛を使ったりすることでより高い効果が期待できます。

まとめ

ヘアブラシを毎日のヘアケアに使うことは大切です。しかし、ただブラッシングすればいいというわけではありません。まず自分の髪質に合ったヘアブラシを選びましょう。ブラシを選ぶ際に、毛先の素材にも注意して選ぶとさらに効果が高まります。丈夫で毛先の密度が多い猪毛や豚毛などの動物の毛か、水洗いや静電気が発生しにくいナイロンや樹脂製、もしくは木製の毛先など使用目的に合わせてブラッシングしましょう。

また、ブラシを使うタイミングも重要です。ドライヤーを使うときやヘアスタイルをセットする時、外出して帰ってきたときなど使いタイミングを見極めて効率的にブラッシングしましょう。これを毎日続けることで、丈夫で健康的な髪を実現することができるのです。
Hidada
久田 篤
発毛診断士

プロフィール

日本臨床医学発毛協会認定の発毛診断士。自身も薄毛で悩んだ経験から育毛業界に参入、育毛剤やシャンプーの研究開発に携わる。また、育毛開発プロデューサーとして薄毛に悩む顧客に対し、多くの発毛成果を上げ様々なニュースサイトで取り上げられる。美容室コンサルタント、育毛コンサルタントという顔もあり、過去の発毛実績を基に『最後に読む育毛の本』を出版。久田篤のブログ:髪フサフサ.com(http://husa-husa1ban.com/