ドライヤーはハゲる原因になるのか|薄毛を進行させないための正しい使い方をご紹介

皆さんは毎日お風呂に入った後にドライヤーを使って髪を乾かしていますか?
自然乾燥、タオルで軽く拭き取るだけ、ちゃんと毎日やるなど人によって髪の乾かし方には違いがあるかと思います。
そんな個人差のあるドライヤーですが、実はかけ方1つでハゲる原因になる事をご存知ですか?
今回はドライヤーがハゲる原因になる、そしてドライヤーを使わないからこそハゲる原因になる2つの理由についてご説明いたします。

Hidada
久田 篤 監修
発毛診断士

目次

  1. 01ドライヤーがハゲると言われている理由
  2. 02薄毛を進行させないための正しいドライヤーの使い方
  3. 03ドライヤー以外の注意点
  4. 04まとめ

ドライヤーがハゲると言われている理由

ドライヤーがハゲると言われている原因は、ドライヤーをかけている場合とかけていない場合でそれぞれ違ってきます。
ドライヤーをかけている場合は、ドライヤーの熱が髪の毛や頭皮に悪影響を及ぼす事になります。ドライヤーをかけていない場合は、お風呂後の頭皮に水分が多く残されていて頭皮環境が悪化する事になります。

ドライヤーをかけてもかけなくてもハゲになるというのは中々信じがたいかと思いますが、この2つにはそれぞれちゃんとハゲに繋がる原因があります。
まずはこの2つがどうハゲに繋がるか説明いたします。

高熱が髪を傷めるというイメージ

ドライヤーの熱風はかなり熱いと言うイメージを持っている人が多いと思います。
実際に数秒間手に当て続けると熱いと感じますし、さらに長く当て続ければ火傷したのではと思うほどに手が熱い状態になりますよね。当然ですが頭皮も肌の1つですから、熱を浴びすぎると火傷や炎症になって肌が荒れる原因になります。

特に頭皮は肌の中でもデリケートと言われています。
これは普段髪の毛によって守られているため、紫外線など外から刺激を受けにくい状態が基本的になっているためです。普段から髪の毛に守られているから、頭皮自体はあまり頑丈ではないという事です。

また髪の毛にも熱風はよろしくありません。
髪の毛は普段キューティクルによって守られていますが、お風呂後はこれが開いた状態になっています。これを閉めるためにもドライヤーをかけるべきなのですが、かけ過ぎれば今度はそのまま熱が髪の毛に対してダメージを与えてしまいます。
頭皮にとっても髪の毛にとっても、ドライヤーの熱を長時間受ける事はダメージになる事を覚えておきましょう。

自然乾燥は薄毛対策にはおすすめできない

ドライヤーの熱が頭皮と髪の毛の両方に悪影響を与えるとなると、それならば使わないほうが良いと思ってしまいますよね。しかしドライヤーを使う使わないで言うと、使わないほうがよりハゲる可能性が高いと言えます。

お風呂の後にドライヤーをかけず自然乾燥すると、先ほども説明したようにキューティクルが開いたままになります。キューティクルが開いていると髪の毛内部の水分や栄養などが外に漏れだしてしまいますし、そこから細菌が中に入り込む事もあります。
さらに頭皮に付いた余分な水分は細菌のエサになってしまいます。
自然乾燥で頭皮の水分を長時間放置するという事は、そのまま頭皮環境を悪化する時間を長く取る事と同じになります。
このようにドライヤーをかけ過ぎても、全くかけなくともハゲる原因になってしまいます。
では薄毛対策としてのドライヤーはどのように扱うべきなのでしょうか?

薄毛を進行させないための正しいドライヤーの使い方

ハゲたくないからとドライヤーを必要以上にかけたり、逆にかけずに自然乾燥に任せている人がいると思いますが、知るべきなのは正しいドライヤーの使い方です。ドライヤーを使ってもハゲないように、しっかりと手順を守る事が薄毛対策には大事な事なのです。
ここでしっかりと正しいドライヤーの使い方を学んで、毎日薄毛対策を実行するようにしましょう。

タオルドライで水分を拭き取る

ドライヤーの使い方を説明する前に、ドライヤーを使うタイミングについて説明します。
お風呂から上がってすぐ乾かしたほうが良いのではと思うかもしれませんが、それは間違いです。
お風呂から上がった直後というのは当然ですが頭に水分が多く含まれる状態になっています。
この状態からドライヤーで乾かそうとすると、その多くの水分を乾かすために長時間ドライヤーの風を当てる事になってしまいます。
長時間熱を受ける事は頭皮にも髪の毛にも問題があると話しましたよね。なのでドライヤーをかける時間が短く済むように、まずはタオルで水分を拭き取ってください。
注意点としてガシガシと爪を立てるようにしてタオルで頭を拭く人がいますが、お風呂後の頭皮は非常に柔らかくなっていて、ちょっとした刺激でも傷になりやすいです。タオルで揉むようにしながら水分を拭き取るようにしましょう。

襟足から乾かす

タオルで水分が拭き取れたらいよいよドライヤーの出番です。基本的に乾きにくい、髪が密集している襟足や根元からドライヤーを当てるようにしましょう。
当然ですが髪の毛が乾いたとしても頭皮に水分が付いていたらドライヤーの意味が無いので、根本付近は特に念入りにかけましょう。
しかし、しっかりとドライヤーで乾かそうとして同じところに長時間風を送り続けるのはNGです。美容師さんがドライヤーをかけるとき、よく左右に振りながらドライヤーをかけているのを見かけた事はありませんか?
あれはドライヤーの熱が1点に集中しないようにするためのテクニックですので、自宅でドライヤーをかける時もできる限り左右に振るなり、短時間でドライヤーをかける場所を変えるようにしましょう。

冷風をあてる

ドライヤーをかける時は温風なり熱風なり、温度を高めにする事が基本になります。しかし冷風も利用する事でより薄毛対策として万全の状態を作る事ができます。
冷風が必要なのは頭皮ではなく髪の毛です。
お風呂後は髪の毛のキューティクルが開いている状態であると話しましたよね。実は、これは温度によって変わるので、温めた状態のままでは依然としてキューティクルは開きっぱなしです。
冷風によって冷ます事で初めてキューティクルが閉ざされます。
キューティクルが開きっぱなしだとその分、髪の毛の栄養や成分が外に漏れだし、髪の毛が綺麗に真っすぐにならない、枝毛が増えたなどの問題が増えます。髪の毛をより良い状態で維持したいのであれば冷風も活用しましょう。

ドライヤーを使う際の注意点

もうすでに何度か話していますが、とにかく同じ場所に熱を送り続けない事が何よりも大事だと思ってください。ドライヤーの熱は非常に強く、数秒同じ場所に当て続けただけでも火傷のようなダメージが残る事が十分にあり得ます。
それ以外での注意点としては、乾かし過ぎないと言うのも大事になります。
頭皮に水分が残っていると細菌のエサになると聞いて、じゃあとにかく水分が残らないようにすれば良いのかと思っていませんか。頭皮も肌なわけですから、水分が完全に無くなってしまうと乾燥状態になってしまい、ひび割れなどの肌荒れを起こす原因になります。

特に冬場は空気も乾燥しているので、この時期に完全に乾ききるまでドライヤーをかけては頭皮の潤いが無くなって肌荒れ状態になってしまいます。ドライヤーで乾かす時は、気持ちしっとり目で止めるようにしましょう。

育毛剤はドライヤーで髪を乾かした後で

薄毛対策としてドライヤーの使い方を学びに来ている人が多いと思いますので、育毛剤を使うタイミングについても説明しておきます。
育毛剤はドライヤーで髪の毛を乾かした後に使うようにしましょう。育毛剤も液体ですから、ドライヤーの熱風によって乾かされたり吹き飛ばされたりして、効果が薄まってしまいます。
育毛剤は基本的にドライヤーを使った後に使用するようにしましょう。

ドライヤー以外の注意点

ドライヤーがハゲる原因になるという事でいくつか注意点を紹介しましたが、当然ドライヤー以外にも薄毛対策として知っておくべき事があります。シャンプーは特に髪の毛と頭皮の両方を綺麗にするための物ですから、これが正しくできていないとドライヤーをいくら正しく使えていても意味が無くなってしまいますよ。

シャンプーの洗い残しがないかチェック

シャンプーの洗い残しは当然頭皮に悪影響を及ぼします。基本的にシャンプーの成分というのは頭皮にはあまり良くない物が多い上に、シャンプー自体が毛穴に詰まって髪の毛の成長を阻害する事もあります。
シャンプーの洗い残しがあれば、その分だけ頭皮にダメージが残りますので、シャンプーを使う前の予洗いからすすぎまではしっかりと行うようにしてください。
洗い残しを無くすためにもシャワーをしっかりと頭皮に当てたいので、シャワーの温度はできる限り温めにしたほうが良い点も覚えておきましょう。熱湯を当てる事はドライヤーの熱風を当て続けるのと同じ事だと覚えておきましょう。

髪が濡れたまま寝ない

頭皮にしても髪の毛にしても水分が多い状態と言うのは基本的によろしくありません。先にも言ったように余分な水分は細菌を増やす手助けになってしまうので、濡れた状態で放置するのは絶対に避けるようにしましょう。

濡れたまま寝てしまった日には髪の毛の健康が損なわれるだけでなく、寝癖がつく原因になります。これを毎日行うと癖毛を作る事にもなって、髪の毛のセットが思うようにいかずストレスを感じる事にも繋がっていきます。
ストレスはハゲの原因として十分考えられる要素なので、しっかりと対策しておきましょう。

睡眠時間

髪の毛や頭皮の健康にあまり関係ないのではと軽視されがちなのが睡眠時間です。しかし現実には睡眠する時間帯によって髪の毛の健康状態が変わる可能性があります。
髪の毛の成長のためには午後10時から午前2時の時間帯に寝ておくのが大事であるとされています。この時間帯は成長ホルモンが分泌される時間帯であり、髪の毛の成長にとっても大事な時間帯とされています。この時間に寝ておく事で髪の毛の成長を促す事で、薄毛対策をするという事になります。

まとめ

ドライヤーを使う場合と使わない場合のどちらがハゲる原因になりやすいのかと考えた場合、使わないほうがハゲる原因になりやすいと言うのが結論になります。ドライヤーの正しい使い方を知らない人でも、ドライヤーの熱を1か所に当て続けるのは不味いと何となく知っている人も多いと思います。
しかし自然乾燥がどれだけ頭皮や髪の毛に悪影響を及ぼすかをちゃんと知っている人は多くないと思います。漠然とドライヤーで乾かしたほうが良い、美容師さんの使い方が正しいと知っている人が大半だと思いますが、それが実際に大事な事なのです。

薄毛対策としてドライヤーの使い方を説明してきましたが、当然薄毛やハゲになる原因はこれ以外にも様々あります。その多種多様なハゲの原因を特定するためにも、まずは自宅で毎日、そして誰でもできるドライヤーで薄毛対策を始めてみてください。
Hidada
久田 篤
発毛診断士

プロフィール

日本臨床医学発毛協会認定の発毛診断士。自身も薄毛で悩んだ経験から育毛業界に参入、育毛剤やシャンプーの研究開発に携わる。また、育毛開発プロデューサーとして薄毛に悩む顧客に対し、多くの発毛成果を上げ様々なニュースサイトで取り上げられる。美容室コンサルタント、育毛コンサルタントという顔もあり、過去の発毛実績を基に『最後に読む育毛の本』を出版。久田篤のブログ:髪フサフサ.com(http://husa-husa1ban.com/