【頭皮を柔らかくする方法とは】食事・運動・睡眠・シャンプーなどについて

男性で髪のトラブルを抱える人は増えてきています。その中でも頭皮に悩む人が多く、間違った知識やケアを実践してしまいさらに状況が悪化したり、一向に改善されなかったりするケースが後を絶ちません。頭皮は髪を支える重要な土台で刺激にも敏感です。今は問題なくても年齢を重ねることで変化してしまう可能性があります。手遅れにならないためにも今から頭皮を柔らかくするヘアケアや正しいシャンプー方法などを日々の生活に取り入れましょう。

Hidada
久田 篤 監修
発毛診断士

目次

  1. 01なぜ頭皮が重要なのか理解しよう
  2. 02頭皮を柔らかくするためのケア
  3. 03頭皮を柔らかくするために重要な食べ物
  4. 04まとめ

なぜ頭皮が重要なのか理解しよう

頭皮の環境を整えることは髪も美しくなり、パサつきや薄毛などの髪のトラブルが少なくなります。髪をサポートする頭皮という土台がしっかりしなくては丈夫で健康的な髪が増えません。もちろん髪のケアも重要ですが、頭皮のケアはさらに重要なのです。

特に薄毛や抜け毛の原因は、食生活の乱れやストレスなどもありますが、ヘアケアも影響してくるのです。またフケやかゆみが多くなることも頭皮がダメージを受けているという証拠になります。フケは頭皮についている角質細胞が剥がれたものだと言われています。

そのため頭皮の角質細胞が古くなり剥がれ落ちて、新しい角質細胞が頭皮を覆うため、フケが出ること自体は問題ありません。しかし、大量にフケが出る場合は頭皮に対して何らかの強いダメージがあることがあります。

原因は、さまざまありますが、よくある原因は乾燥した時に出るフケと頭皮の皮脂の量に左右される場合です。フケや頭皮のかゆみなどが強くなった場合は、頭皮だけでなく髪にも影響が出てしまいます。そのため頭皮ケアを入念にする必要があるのです。

頭皮が固いと抜け毛や薄毛になりやすい!?

頭皮が固くなってしまうと血液の循環がスムーズにいかなくなることもあります。さらに毛穴にも皮脂の汚れが詰まりやすい状況になっているため毛根に栄養が届きにくくなっています。さまざまな頭皮のトラブルが重なって、髪が抜けたり生えてくる髪が細かったりしてしまうのです。

逆に頭皮が柔らかい場合は、血液の流れもスムーズで、髪を整える環境がしっかりしています。さらに吸収した栄養が髪に行きやすくなり、健康的で丈夫な髪を育ててくれます。
頭皮が硬くなることは、髪のトラブルを引き起こしやすくなっているので、頭皮を柔らかくしたり、ヘアケアをしたりすることは大切なのです。

頭皮が固くなる原因とは

頭皮が硬くなる原因の多くは、ストレスや、栄養バランスが取れていない、睡眠時間が十分に確保できていない、血行があまりよくない、紫外線などです。他にも刺激が強いシャンプーを使い、髪本来の働きを邪魔している場合などです。

まず血行が良くない場合というのはさまざまありますが、大きいもので言うとストレスがあります。人の体はストレスが発生すると、身体全体が固くなってしまいます。またデスクワークなど長時間同じ姿勢でも固くなってしまい、筋肉が硬直して、血液の流れが崩れてしまう可能性があるのです。また肩こりや首筋が張ってしまうなど筋肉が萎縮する状況が続いてしまうとストレスが強くなり、頭皮にも影響が出てしまいます。
普段何気なく過ごしていることが身体に負荷をかけて、生活習慣を崩していることもあるのです。

紫外線を浴びることも頭皮にはあまりよくありません。強い日差しの中長時間いると大量に紫外線を浴びてしまいます。紫外線は、頭皮にある皮脂を酸化させやすくしてしまいます。その結果、酸化した皮脂が毛穴に詰まってしまい、血行を鈍らせてしまう原因になってしまうのです。年々夏の暑さは強くなってきていますので、日差しが強い時には、帽子を被ってしっかりと対策しましょう。

頭皮を柔らかくするためのケア

頭皮を柔らかくすることは、健康的で丈夫な髪を維持するために必要なことです。頭皮を柔らかくする方法は、日々の生活習慣を整えることが大切です。まずはバランスのとれた食事を心がけ、睡眠時間を確保して、ストレスをため込まないようにしましょう。

すぐ実践できる頭皮改善方法

頭皮が固くなることは、髪の健康にも良くありません。フケが多くなったりかゆい部分が多くなってきたりした場合は、日々の生活を見直してみましょう。ポイントは、バランスの良い食事、適度な運動、十分な睡眠時間の確保、シャンプーを変更、ドライヤーの正しいあて方の5つです。

頭皮を柔らかくする食事を摂る

バランスのとれた食事をすることが頭皮を柔らかくしてくれます。まず取る栄養素として、あげられるのはタンパク質です。髪の元となるメチオニンはアミノ酸になっています。タンパク質はアミノ酸で構成されています。食事でない限り摂取できない栄養素なので意識して摂るようにしましょう。動物性タンパク質は、肉や魚、植物性タンパク質は、大豆、納豆、豆腐などになります。

次に重要な栄養素は亜鉛です。髪の主成分であるケラチンはタンパク質ですが亜鉛が少なくなるとケラチンがうまく作れなくなります。亜鉛は、髪の組織を作る上でなくてはならないものなのでしっかりと取りましょう。亜鉛が含まれる食事として、肉であればレバー系やモモ肉、魚であればウナギやイワシなどがあります。他にも海藻類やアーモンドなどがあります。

ビタミンは、身体にも必要な栄養素ですが髪も同じです。髪のトラブルにある頭皮の炎症を抑える作用もあります。またビタミンは、活性酸素の活動を抑えて細胞の酸化を防ぐ効果もあります。活性酸素は、身体に入ってきた菌を取り除く働きがありますが増えすぎると逆に身体に悪影響を与えてしまいます。

しかし、ビタミンは種類が多くさまざまな効果があります。何を摂取していいか分からないから大量に摂取すればいいというものではありません。またビタミン単体で摂取するのではなく他の栄養素と一緒に摂取すると高い効果が見込めます。

ビタミンAは、細胞をサポートして頭皮の健康を保つ働きをします。頭皮のかゆみやフケで悩んでいる方に有用な成分です。ビタミンAが含まれている食物は、「緑黄色野菜」です。
ビタミンCは、コラーゲンの生成をサポートし、血の流れや頭皮を丈夫にします。また抗ストレス効果をもつホルモンの合成にも役立つ成分です。ビタミンCを取ることがストレスの緩和に繋がります。ビタミンCを取るのであれば「野菜」や、「柑橘類」などがあげられます。
ビタミンEは、毛細血管を拡張する働きがあるため栄養をスムーズに運んでくれます。栄養がスムーズに髪に行けば健康的な髪を維持することが可能となります。ビタミンEは、魚介類やナッツなどに入っています。

適度な運動で頭皮を柔らかくする

髪のトラブルは現代社会で増加しています。日々のストレスや長時間同じ姿勢で仕事をすると身体全体が固くなっていき頭皮にも影響が出てしまいます。頭皮を柔らかくするためにも適度な運動がポイントになります。

しかし、なかなか運動する時間が取れなくて悩んでいる方もいらっしゃるかと思います。忙しい時でも簡単にできる運動としてストレッチがあります。
例えば、パソコンなどのデスクワーク中に10分ほど背伸びしたり、腕を伸ばしたりすることでも効果が高いのです。このストレッチは、固くなった身体をほぐす目的もありますが、同時に心もリフレッシュするのでストレス軽減にもつながります。

さらに身体を動かいしたいと考えている方は、有酸素運動が効果的です。有酸素運動は、
軽い負荷を継続的に身体にかける運動のことです。ポイントは、あまり激しい運動をしないことです。長時間無理なく運動することで継続させることができます。代表的な運動は、ジョギングやウォーキング、水泳なども効果的です。有酸素運動を継続して頭皮を柔らかくするためにも自分に合った運動を選択しましょう。

十分な睡眠で頭皮を柔らかくする

睡眠不足は頭皮の血行が悪くなってしまう場合があります。また睡眠不足は、自律神経のバランスをくずことにもつながります。自律神経は、心と身体のバランスを保ってくれる神経と言われています。
例えば、リラックスしている時に呼吸が遅くなったり、怖い体験をしたときに心拍数が上がって呼吸が早くなったりするときです。自律神経には、緊張に影響する「交感神経」とリラックスに影響する「副交感神経」があります。

健康的な人は、日中は交感神経が活発で「活動する状態」になっています。夜になると副交感神経が活発になり、「休息する状態」になります。朝になるとまた交感神経が活発になり活動する状態になります。睡眠不足になるとこのサイクルが崩れて、眠りが浅くなり日中の活動にも影響が出てしまいます。

他にも睡眠不足など日々のたまった疲れが取れず、身体に蓄積してしまいます。疲れと同時にストレスもたまりさらに悪化してしまい、頭皮の血行にも影響が出てしまうのです。生活習慣を見直して頭皮の環境を整えるためにも十分な睡眠時間を確保しましょう。

寝る時間をしっかりと確保できるようになったのであれば、次は質の良い睡眠を心がけましょう。身体と心の疲れを十分に取ることが睡眠の目的です。当たり前のことですが、夜はぐっすり寝て朝に気持ちよく起きることがストレスの軽減につながるのです。

シャンプーを変えてみる

頭皮を柔らかくするためにも自分にあったヘアケア用品を使うことは大切です。シャンプーもその一つです。自分の髪に足りない栄養をヘアケア用品で補うことは頭皮ケアに繋がります。髪を構成するケラチンは主成分がタンパク質です。

タンパク質は、アミノ酸でできておりシャンプーの中にはアミノ酸が含まれているシャンプーもあります。また頭皮を柔らかくするためにも刺激の強いシャンプーは控えましょう。頭皮はデリケートな部分です。刺激が強いと炎症やかゆみの原因にもなりますので、低刺激のシャンプーで優しく頭皮をマッサージするように行いましょう。

ドライヤーの正しいやり方

髪に必要以上に熱を加えることは、あまり良いことではありません。しかし、濡れたままで放置することの方がもっと危険です。髪の構造である「キューティクル」は魚のようなうろこでできており、それが重なって表面を保護しています。髪が濡れたままの状態だとキューティクルが開いているため、髪が傷みやすい状況になります。そのまま寝てしまうと摩擦によってキューティクルが剥がれてしまう可能性があるのです。

キューティクルの働きを正常な状態にするためにも髪を乾かすということは重要なのです。
余計な熱を与えないようにして、しっかりと乾かすためにもドライヤーを正しく使う必要があるのです。

まず、シャンプーが終わった後にタオルドライをします。髪をこすらないように水分を押し出すイメージです。その後、頭皮に風を当てるようにドライヤーをかけます。同じようなところに当たらないように注意しましょう。髪が乾いてきたら、ドライヤーを冷風に変えて髪全体を冷やしましょう。これによって髪をしっかりと乾かすことができます。

頭皮を柔らかくするために重要な食べ物

頭皮を柔らかくするためにバランスよく食事することが重要です。特に必要な栄養素は、タンパク質、ビタミン、亜鉛などです。例えばタンパク質であれば、すき焼きや、生姜焼きなどの肉類、サバの塩焼きや、白見魚の天ぷらなどがあります。ここで大切なのは食事のバランスです。「主菜」「副菜」「乳製品」「果物」の比率が偏らないようにしましょう。

頭皮を柔らかくして丈夫な髪を作る

頭皮を柔らかくして丈夫にするためにも食生活を見直すことは大切です。髪だけに栄養があるものを摂取しても、土台となる頭皮がしっかりとしていなければ意味がありません。土台である頭皮に栄養を活かせるためにもビタミンをしっかりと取りましょう。頭皮の乾燥やフケを抑えてくれるビタミンA、血管や頭皮を丈夫にするビタミンC、毛細血管の働きを活発にするビタミンEを取りましょう。しかしこれらビタミンは単体で取っても効果が薄いので、タンパク質や亜鉛など他の栄養素と一緒に摂るようにしましょう。

髪に有用な栄養素

髪に必要な栄養素は、タンパク質、ビタミン、ミネラルが基本となります。これ以外で髪に良いとされる栄養素は、頭皮環境を整える働きをするリコピン、ホルモンに影響があるイソフラボンなどがあります。リコピンはトマト、イソフラボンは大豆に含まれており、摂取しなければならない基本栄養素と一緒に取ると効果が見込めます。また毎日の食事でバランスよく栄養を取ることは難しいことです。その場合はサプリメントを取って補いましょう。ここで注意しておかなければならないのは、サプリメントはあくまで食事のサポートということです。

まとめ

頭皮は、髪の土台となる重要な部分です。頭皮が固くなってしまうと髪に十分な栄養が行かず細くなったり、抜けやすくなったりと髪のトラブル増加してしまいます。丈夫で健康的な髪を維持するためにも、バランスの良い食事、ヘアケア用品を使った毎日の頭皮ケア、適度な運動、質の良い睡眠を実践しましょう。継続することが髪のトラブル防止につながるのです。
Hidada
久田 篤
発毛診断士

プロフィール

日本臨床医学発毛協会認定の発毛診断士。自身も薄毛で悩んだ経験から育毛業界に参入、育毛剤やシャンプーの研究開発に携わる。また、育毛開発プロデューサーとして薄毛に悩む顧客に対し、多くの発毛成果を上げ様々なニュースサイトで取り上げられる。美容室コンサルタント、育毛コンサルタントという顔もあり、過去の発毛実績を基に『最後に読む育毛の本』を出版。久田篤のブログ:髪フサフサ.com(http://husa-husa1ban.com/